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旬のあさりをオリーブオイルで

春はあさりの旬の季節。3~5月頃のあさりは、身がふくらんで美味しくなり、食べ応えも増しますね。あさりを調理するときは、まずは砂抜き、そして、身をふっくらと仕上げる加熱の仕方や、あさりのうま味をうまく利用することがポイントだと思います。
オリーブオイルとも相性抜群!イタリアンのパスタでお馴染みの、ボンゴレビアンコや、トマトを組み合わせたボンゴレロッソでは、オリーブオイルは必須ですね。
パスタ以外にも、今の時期ならではの、新じゃがいもや菜の花、たけのこなどとの組み合わせにも、オリーブオイルはとっても活躍しますので、春らしいお料理にぜひ、ご活用ください♪

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<あさりの下処理について>

調理したあさりを口にしたとき、ジャリっと砂をかんでしまったり、なんだか臭みを感じたりすると、一気に気持ちがへこんだりしませんか?
おいしく調理をする前に、まずは下処理をばっちりしておきましょう。
当たり前のようですが、意外とこまかな点があやふや、という方はぜひご確認ください。

活あさりを買って来たら、まずは砂抜きをします。ポイントは3つ。

①買って来たら、洗う前に海水程度塩分の冷水につける。
 ここでは、「洗う前に」というところがポイントです。先にがしゃがしゃ洗ってしまうと、
しっかりと口を閉じてしまい、砂を吐き出すまで時間がかかるように思います。なるべくストレスをかけないほうが良いと思います。

海水程度の塩水は、目安としては、水:500mlに塩:大さじ1(15g)です。
あさりが生活していた海水の環境と同じ塩分にすることが必要です。

なるべくあさりが重ならないように、底が平らなバットなどに広げて入れ、少し表面からあさりが出るくらいに塩水を注ぎます。ボウル状の容器を使いがちですが、あさりの重なりが少ないほうが、断然あさりがいきいきとします。

②砂抜きは、2時間~一晩冷蔵庫で静置。バットの上をアルミホイルか新聞紙などで覆い、
光が当たらないようにする。
 できれば一晩かけると確実ですね。そして、「静置する」ということがポイント。
砂抜き中は、なるべく動かしたりせずに、生活していた時と同じような、
暗い状態の静かな海中の状態にしてあげることが理想です。

③砂抜き後は、しっかりと洗う。
 殻同士をこすり合わせるようにして洗うと、殻のみぞについていた汚れが取り除かれま
す。この汚れが臭みの原因になったりします。意外と汚れが出てくると思いますので、
水がきれいになるまで洗ってください。

ほんのちょっとしたことですが、仕上がりに影響しますので、ぜひ砂抜きのポイントはおさえておいてください。

<あさりをふっくら仕上げる加熱方法>

あさりの身を、ふっくらおいしくいただくには、高温で一気に加熱し、その後も加熱しすぎないことです。

炒めものに使う場合は、フライパンで調理するとき、フタを活用して蒸すのがおすすめです。
短時間で高温になり、あさりに早く火が通ります。
合わせる食材(野菜など)に火を通しておいてから、あさりと、蒸し調理に必要な水分(酒やワインなど)を加えて蒸すと、あさりはふっくら仕上がり、さらに、あさりのうま味がほかの食材にもしみて、おいしく味がまとまります。

お味噌汁など、煮る調理のときは、だし汁が煮立ったところに加えて、あさりの口が開いたら、その後加熱が長くならないようにするのがおすすめです。あさりの口が開いてから煮る時間が長くなるほど、だし汁にうま味は出ますが、身は小さくしまってゆきます。

<あさりのうま味を春野菜と組み合わせて>

新じゃがいも、菜の花、新キャベツ、グリーンアスパラガス、たけのこ、など。春のお野菜は、みずみずしさと香りが特長ですね。
あさりのうま味とオリーブオイルの風味を合わせることで、春野菜のおいしさもグッと引き立ちます。

春らしい味わいといろどりの、菜の花を使ったシンプルなレシピをご紹介します。
ほろ苦い菜の花とあさり、オリーブオイルの組み合わせが、とてもおいしく感じられると思います。

■あさりと菜の花のオリーブオイル蒸し
<材量>(2~3人分)
・あさり・・・・・・・・・・300g
・菜の花・・・・・・・・・・1束(200g)
・にんにく・・・・・・・・・2片
・酒・・・・・・・・・・・・大さじ2
・塩・・・・・・・・・・・・小さじ1/2
・オリーブオイル・・・・・・大さじ3

<作り方>
①あさりは砂抜きし、菜の花は食べやすく切る。にんにくは包丁でつぶしてから粗く切る。
②フライパンにオリーブオイル(大さじ2)とにんにくを入れ、弱めの中火で熱し、
香りが出たら菜の花を加えて炒める。
③あさり、酒、塩を加え、フタをして強火で蒸す。あさりの口が開いたら、
 オリーブオイル(大さじ1)を加えてサッと混ぜる。

このレシピでは、オリーブオイルの存在が必須で、ちょっとたっぷりめに使います。あさりから出るだしと合わさって、菜の花をおいしく仕上げる役割を果たしてくれます。
初めに炒めるときと、仕上げの香りづけにも使うと、コクと香りの両方が引き立ちます。
菜の花を、新じゃがいもやアスパラ、たけのこ、新キャベツなどに変えていただいても応用できます。
※新じゃがいもはあらかじめ電子レンジなどで火を通し、たけのこは下ゆでをしてからお使いください。

旬のあさりと旬の春野菜、オリーブオイルでたっぷりおいしくお召し上がりください♪

 

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