Story

先輩からワタシへ:卒業試験②

ついにワタシの最終試験、
半年間ありがとう!
オリーブオイルは永遠です!

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「ついに、この日が来たわね!私からの最終試験、心の準備はよろしくて?」
はい、もう、どこからでも!

「それじゃ、今回は私の友だち親子に協力してもらうから。はい、みんな入ってー!」
『こんにちはー、おばちゃん!』
『・・・こら、おばちゃんじゃないでしょ!すみません、この子、正直で』
あ、こんにちはー。先輩、この人たち、軽くシメていいですかね?

「いや、シメちゃダメだから。ではさっそく出題です。これからこの二人に
ランチを作ってあげてください。メニューはパスタとサラダ。さてそんなとき・・・」
・・・そんなとき?(ゴクリ)

「オリーブオイルはエクストラバージンを使うか、ピュアを使うか、何が正解でしょう?」
なんだ、簡単じゃないですかー。パスタには火を通すからピュアで決まり。
そしてサラダはエクストラバージンをかけて、香りを楽しみますよ。

「ふふふ、教科書どおりね。じゃ、やってみて」
もう、楽勝です・・・はい、憎ったらしいお子さまちゃん、召し上がれー。

『わあ、サラダおいしそう。おねえさん、料理じょうずなんだね』
いい子ね、最初からそう言えば、もっとたくさん出してあげたのに。

『・・・うぇ、からい、にがいー。おばちゃん、ひどいー』
え?なに言ってるの?せっかく新鮮なエクストラバージンオイルを使ったのに・・・!

「ね、オリーブオイルの使い方に正解はないの。子どもだったら個性が強い
エクストラバージンより、マイルドなピュアが良い場合もあるってこと。
食べる人を想像して作る、それが料理なの」
うーん、悔しいです。

「オリーブオイルがあなたの手元に届くまで、
どんなに生産者やメーカーが努力しても、最後は使う人しだい。
輸送、ボトリング、容器の工夫、鮮度の維持・・・それが活きるかどうかは、
あなたの心づかいにかかっているというわけね」
わかりました、いえ、わかった気になってました!

「すべての答えは、あなたの中に。覚えておいてちょうだいね」
ありがとうございます、先輩!もう涙で前が・・・ぶぇっくしょい!

「いま花粉症の季節だものね。じゃ、また逢う日まで。アディオス!」
あ、先輩、お友だちも連れて帰ってー。

『おばちゃん、パスタまだ?こんどは美味しいの、よろしくねっ』


 

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▼私の成長Story Fresh Life, Fresh Olive OIL.
【先輩からワタシへ:卒業試験①】

 

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