通称ピュアオリーブオイルと、エクストラバージンオイル。
ちょっと紛らわしいですが、作り方も、味の個性も違うのです。

実家に帰っておどろいた、キッチンにオリーブオイルが置いてある。
ママ、オリーブオイルの保管はね･･･って、覚えたてのことを言おうとして、
ふと気がついた。“エクストラバージン”って大きく書いてない。

なにこのオリーブオイル、まがいもの？ママに聞いたら、
『ああ、それ？ピュアっていうの、私は昔からこっちの方が好きなのよ♪』
昔からのピュア？ もっと聞きたかったけど料理の途中で忙しそうだし、
ちょっと先輩に電話してみよう。

･･･あ、もしもし先輩？ウチのオリーブオイル、ママがピュアなんですけど！
「は？ママがピュア？？どゆこと？？」
ピュアが好きとか、知らない言葉を口にしてるんです。
「ああ、ああ、そのことね！とうとう、知ってしまったか･･･」

いや、もったいつけないで、早く教えてくださいよ。
「まずね、私たちがふだん買ってるオリーブオイル、実は2種類あるの。
ひとつはエクストラバージンオイル、もうひとつはそのままの名前のオリーブオイル」
え？エクストラバージンオイルって、オリーブオイルの別名かと思ってました･･･！

「日本でオリーブオイルが広がり始めた頃、
エクストラバージンオイルじゃないオリーブオイルを“ピュア”って呼んでいたのね。
だからあなたのお母さんも、その記憶で言っているのだと思うわ」
なるほど、先輩もママと年齢が近いし、よく覚えていると。

「･･･それでね、２つの違いをざっくり言うと、“エクストラバージン”のほうは
オリーブオイルの実からしぼったそのまま、通称ピュアの“オリーブオイル”は、
しぼったままのオイルに“精製オリーブオイル”をブレンドしたものを言うの」

ええと、エクストラバージンがそのままで、精製がオリーブオイルで････？？？
「精製というのは、しぼっただけのオリーブオイルの中で
エクストラバージンの品質に満たないものを、無味無臭のオイルにすること。
つまり風味を取り除いたオリーブオイルにするのね」　

でも先輩、そんな素っ気ないオリーブオイルって、役に立つんですか？
「エクストラバージンオイルって、香りの度合いとか、
辛みや苦みが苦手な人もいるじゃない？だから精製したものをブレンドすれば、
特長がおだやかになって使いやすいというわけ。
あなたのママも、そっちが好きだったのかな」

なるほどー、私がピュアでやさしいのは、ママ譲りだったのか。
あ、ママの料理が出来たようなので、失礼しますー。

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▼私の成長Story　Fresh Life, Fresh Olive OIL.
【オリーブオイルを冷蔵庫に。ああ、やりがちですけど、それは･･･。】