パンとオリーブオイル
こんにちは。片幸子です。
今回は、「パンとオリーブオイル」がテーマです。
オリーブオイルを使ってみるとしたら、まずはパンにひたして食べる、というのは、みなさんよく試されるのではないでしょうか。バターの代わりにオリーブオイル、という使い方をされる方も多いのではないかと思います。
日本で食べられるパンの種類はとても豊富です。それだけに、パンの種類によっても、オリーブオイルの合わせ方に広がりがあるように思いますので、そのあたりをお伝えしていきたいと思います。
<リーンなパンとリッチなパン>
パンについて表現をするとき、リーンなパンか、リッチなパンか、という分け方があります。
リーンなパン
パンのもっともシンプルな材料は、小麦粉・酵母(イースト)・水・塩。
そのように、油分や糖分が入らず、シンプルな材料で作られているパンを、リーンなパンと言います。バゲット、フランスパン、バタール、パリジャン、イングリッシュマフィンなどがこれにあたります。
リッチなパン
そこに、バターや牛乳、卵、砂糖などの、コクや味わいが加わったものは、リッチなパンと言われます。クロワッサン、バターロールなど。日本の食パンもこちらに入ります。
リッチなパンというのは、そのままでもおいしくいただけるというのが前提に作られていますので、オリーブオイルをつけて食べる、ということに関しては、リーンなパン(バゲットやバタールなど)のほうが、よりオリーブオイルのチカラを発揮できる食べ方になると思います。
<食パンとオリーブオイル>
我が家では、食べるパンの種類は食パンが圧倒的に多く、登場するのは主に朝食。
リッチなパンの仲間ですが、日常的にオリーブオイルを合わせています。とはいえ、オリーブオイルをつけて食べるよりも、もっとおいしくいただける方法があるのでご紹介したいと思います。
それは、「オリーブオイルをかけてから焼く」もしくは、「フライパンでオリーブオイルで焼く」という方法です。
かけてから焼く、または、フライパンにオリーブオイルをしいて焼くことで、食パンにオリーブオイルがしみこむので、食パンがよりリッチになって、表面はカリッと香ばしく、中はオイルがしみこんでジューシー、という味わいが生まれます。
そして、朝食に登場しても、オリーブオイルであれば、油っぽさなど重さがないのも特長です。
オリーブオイルで焼くときは、食パンでチーズやトマト、ハムなどをはさむと、オリーブオイルでホットサンドが出来上がります。
何もせずに焼いてもおいしい食パンですが、オリーブオイルで加熱すると、また違った味わいが楽しめますので、おすすめな使い方です。
<パンとパン粉>
パンとの相性は納得されるところだと思いますが、お料理に使う「パン粉」とも、とても相性が良いのです。
食パンにかけて焼くと香ばしく、カリッとする、という理屈と共通していて、パン粉をまぶしたものを加熱するときに、オリーブオイルを使うと、その利点が大きく発揮されます。
パン粉をまぶしたカツレツなどを焼くときはもちろん、パン粉焼きにするときは、あらかじめパン粉とオリーブオイルを混ぜてからかけて焼いてみてください。本当にカリッと風味よく仕上がります。
サラダが何か物足りない、というとき、クルトンの代わりに、パン粉にオリーブオイルをまぶしたものを、フライパンでカリッと加熱して使う、というのも良いと思います。
パンとオリーブオイルの相性は、そのままつけていただく以外にも、使い方などでまた味わいが広がりますので、ぜひいろいろとおためしください!