春の恵みを蒸して楽しむ
旬の山菜や春野菜と、バーニャカウダソースを一緒に蒸し上げる一品をご紹介します。野菜ディップの定番、バーニャカウダソースはいろいろな作り方がありますが、今回は電子レンジを使って下準備にひと工夫し、野菜といっしょに蒸せるように工夫しました。
肝心のオリーブオイルは蒸すときに加えるだけにとどめ、仕上げにちょい足しでさらに風味を生かします。山菜というと下処理が面倒な印象がありますが、こごみ、うるい、たらの芽などは下ゆでやあく抜きが不要で、使いやすいのでおすすめです。芽キャベツも半分に切れば短時間で火が通りますよ。春野菜の色味や歯ごたえを残すため、蒸し過ぎないようにしましょう。

【春野菜のせいろ蒸し バーニャカウダソース添え】
《材料 直径21cmのせいろ1段分 調理時間 20分 》
- 芽キャベツ2個
- たらの芽6個
- こごみ4本
- うるい4本
- オータムポエム1本
- 菜の花6本
- スナップえんどう6本
- <バーニャカウダソース>
- にんにく2片(20g)
- アンチョビフィレ(みじん切り)30g
- 牛乳大さじ1
- タイム、オレガノ(ドライ)計小さじ1/4
- エクストラバージンオリーブオイル大さじ2強
《作り方》
- にんにくは皮ごとさっと洗い、ラップに包んで電子レンジ(600W)で20秒加熱し、手で触れるくらいまで冷ます。野菜類はすべて流水で洗い、せいろの下の鍋にたっぷりと水を入れ、火にかけて煮立たせておく。
- ①のにんにくの皮をむいて根元を落とし、粗みじん切りにしてから包丁の腹でつぶす。アンチョビフィレ、牛乳とともにせいろに入る大きさの耐熱容器に入れ、タイムとオレガノは指ですり合わせるように加えて全体をよく混ぜ、電子レンジで20秒加熱する。
- 芽キャベツは根元を薄く切り落として縦半分に切る。たらの芽は根元を切り落とす。こごみは根元を落とし半分の長さに切る。うるい、オータムポエム、菜の花はこごみ同様に根元を落とし、菜の花の長さに合わせて切る。スナップえんどうはへたを切って筋をとり、カーブの外側からさやを開く。
- ②にエクストラバージンオリーブオイルを加え、水洗いしたせいろの中央にセットする。③の野菜を並べ、蓋をする。
- 蒸気が上がった①の鍋に④のせいろを置いて、強火で4分蒸す。火を消し、蓋をとり、ソースにエクストラバージンオリーブオイル(お好みで適宜)を加える。
にんにくは可食部のグラム数を記したので参考にしてください。蒸しバーニャカウダソースをおいしく作るポイントは、にんにくをあらかじめ電子レンジ加熱し、押すと軽くつぶれるくらいやわらかくしておくことです。スナップえんどうはさやを開かずそのまま蒸してもOK。オータムポエムの茎は、アスパラのように下のほうは、かたいところを落とし、表面の皮を削るようにすると無駄なく食べられます。蒸し料理は少しハードルが高いと感じるかもしれませんが、野菜の下ごしらえさえしておけば、あっという間に完成します。
食卓をととのえ、あとは食べるだけという状態にしてから蒸すようにしましょう。蒸しすぎると野菜の色や食感が悪くなるので、時間はタイマーできちんと計ることをおすすめします。