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ゆずとオリーブオイル

特有のさわやかな香りが魅力的なゆず。冬の間は、黄ゆずが多く出回っています。
ゆずの皮をほんの少し添えるだけで、ぐっとお料理を印象的に引き立ててくれますね。お正月には、紅白なますに加えたり、お雑煮やお吸い物にあしらったりなど、召し上がられた方も多いのではないでしょうか。
和食の香りづけに大活躍のゆずですが、オリーブオイルの香りともよく合います。
いくつかおすすめの使い方をご紹介したいと思いますので、少しだけ皮をそいで使って残っている、といった方など、ぜひオリーブオイルとも合わせてお使いになってみてください。

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<香りを閉じ込めて蒸し料理に>

ホイル蒸しや蒸し鍋、レンジ蒸しといった蒸し料理は、素材の栄養を逃さず、うま味を引き出してくれますね。さっぱりとしたお料理が食べたい時に思い浮かぶと思います。
密封して蒸すことで、香りが閉じ込められるので、ゆずを使うと、香りがしっかりと活かされます。お肉やお魚を使う時は、その臭みを抑える効果もありますし、ほんのりと酸味が移って味にアクセントも加わります。
そして、温かいところにオリーブオイルをかけると、オイルの香りが立ち上り、香りのマリアージュが生まれます。オイルのコクで、さっぱりとしたお料理に満足感もプラスされますね。

今が旬の白菜や大根、かぶ、れんこん、カリフラワーなど、色の白い野菜は、淡泊な味わいですが、蒸すと甘みが増しておいしく仕上がります。味わいや香りにクセがないことで、ゆずやオリーブオイルの風味ともなじみます。
そこに、お肉やお魚を組み合わせ、ゆずをのせて蒸して、仕上げにお醤油かポン酢しょうゆとオリーブオイルをかけると、とても香り豊かにいただけます。

今の時期であれば、たらの切り身と白菜、れんこんの組み合わせなどはいかがでしょうか?
1人分ずつホイルにのせて塩と酒少々をふり、ゆずを果肉ごと薄切りしたものをのせて、しっかりと閉じたら、フライパンに並べて水を1cm深さほど入れてフタをして、10分ほど蒸す。この方法ですと、身のやわらかいたらが、盛り付けや取り分けの時に崩れる心配がなく、蒸す調理も簡単にできるのでおすすめです。



<手軽にドレッシングに>

ゆずの中でもっとも香りがある皮の部分と、はっきりとした酸味のある果汁、オリーブオイルを合わせて使うには、まずはドレッシングがイメージもしやすく手軽ですね。

味のベースは、塩味、しょうゆ味、みそ味、ヨーグルト、などいろいろアレンジができるのですが、めんつゆを活用すると、味つけのバランスの難しさがなく簡単で、すぐに作れます。

分量の目安は、
■ゆずの皮(せん切りまたはみじん切り):1/4個分 ■ゆず果汁:大さじ1
■めんつゆ(2倍濃縮):大さじ2  ■オリーブオイル:大さじ2

ゆず果汁が少ない場合は、酢を足して調整してください。
水菜や大根、しらすを使った和風のサラダや、豚しゃぶサラダなどに良く合います。


<オイルに香りを移して>

こちらは、手作りのフレーバーオリーブオイルを作る感覚です。

ゆずは、近年欧米諸国でも人気があるようで、スペイン産のゆずフレーバーオリーブオイルに出会ったことがあります。ゆずは、外国でも「YUZU」と呼ぶのだそうです。

その販売品のフレーバーオイルがとても香りが良く美味しかったので、フレッシュのゆずでカンタンに、と作ってみました。(販売品は、オリーブの実とゆずを一緒に搾って作られます。)
ゆずの皮を薄くそいでせん切りにして、塩をまぶしてしばらくおき、しんなりしたところにオリーブオイルをたっぷりと注ぐ。これだけで、おいしい「ゆず塩オリーブオイル」になります。ゆずに塩をまぶすことで、そのまま使うよりも香りが引き立つので、塩味が加わっています。

分量の目安は、
■ゆずの皮(せん切り):1/2個分 ■塩:小さじ1/4 ■オリーブオイル:大さじ4 

白身魚のカルパッチョにとても良く合います。お好みで塩や醤油をかけてください。
そのほか、豆腐にかけたり、鍋つゆや、うどん、そばなどの薬味オイルにしたりなど、活用できます。

冬の間にぜひ、ゆずとオリーブオイルの組み合わせを、いろいろと楽しんでみてくださいね。


 

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