スペインのオリーブオイル事情 Vol.1
オリーブオイル、オリーブの実ともに生産量においては世界一を誇るスペイン。スペイン全土でオリーブの栽培が行われています。数ヶ月スペインに滞在するなかで、オリーブの生産量の多さ、栽培されている品種が260種類以上あると知り、驚きました。
では実際に、スペインではどんな使われ方をしているのでしょうか。
地方色豊かなスペイン
スペイン料理といえばパエリア、アヒージョ、ガスパチョと様々なメニューを思い浮かべますが、地域により風習、国民性、言語までが違い、料理も各地域の特色があるのが特徴です。そのため、これがスペイン料理!と定義づけるのは難しいもの。地域によってその土地の味をいろいろ楽しめるのがスペインなのです。(ひとくくりにすると“一緒にするな”となかには怒る人達もいるとかいないとか・・・)
たとえば、主人が働いていることもあり、数ヶ月滞在することとなったマドリード。地元の人は、朝から『パン・コン・トマテ』を食べていました。パンにすりおろしたトマトをのせ、塩、こしょう、たっぷりのオリーブオイルをかけていただく料理です。マドリードではカフェや家庭で食べられている、定番の朝食メニューです。ハモン(生ハム)をのせると、それはもう絶品です!
そうそう、スペインのトーストといえばバターではなくオリーブオイルをたっぷりかけるのが定番なんですよ。
家庭でもアヒージョは定番料理
マドリードの代表的なタパス「アヒージョ」は、すでに日本でもよく知られたスペイン料理のひとつですね。たっぷりのオリーブオイルにニンニク、食材を入れて煮込むこの料理は、素材のだしがよくでたオリーブオイルが主役と言ってもよいでしょう。パンにこのオイルをたっぷり染み込ませていただきます。煮込む素材にルールはなくどんな食材を選んでもよいのですが、マドリードの家庭ではやはり定番の「gambas al ajillo(ガンバス・アル・アヒージョ)」という、海老のアヒージョが作られることが多いようです。
おもてなし編へ続く
https://oliveoillife.jp/lifestyle/3861/