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お米とオリーブオイル

こんにちは。片幸子です。
今回からは、日本の食材とオリーブオイルについて、相性や使い方などに触れてお伝えして行きたいと思います。
初回は、日本人に欠かせない主食、お米についてです。
オリーブオイルを使う海外のお米事情についてもご紹介しつつ、日本ならではの活用方法につなげてまいりましょう。

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<スペイン、イタリアのお米事情>

オリーブオイルというと、世界の生産量上位国でもあり、日本の輸入量の上位国でもある、スペインやイタリアを思い浮かべることが多いのではないかと思いますが、その二国は実は、お米をよく食べる国でもあるそうです。ヨーロッパの中では、イタリアは、お米の生産量は最も多く、次いでスペインの順となっています。

お米好きな日本人としては、ちょっと身近に感じられますね。

その二国での、お米を使ったお料理というと、スペイン料理では「パエリア(パエージャ)」、イタリア料理では「リゾット」がまず思い浮かびます。
出来上がりの水分量に違いはありますが、どちらもごく大まかに言えば、オリーブオイルで具を炒めて、スープとお米を加えて炊く、という調理方法です。

使われるお米は、吸水性が高くて味が入りやすく、日本のお米に比べると甘みや弾力は少ないものが好まれるようですが、日本でも「パエリア(パエージャ)」、「リゾット」は有名なメニューになっています。オリーブオイルを使うお米料理として、作ってみたことがある方も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。本場のものは食べたことがなくても、作り方自体は憶えやすいですし、具や味つけでアレンジできる点は、日本の炊き込みごはんにも近く、まったく想像できないものではないですよね。そのあたりが、日本でもよく知られている理由のひとつかもしれません。


<日本との違いについて>

前述したスペインやイタリアは、お米はよく食べるとはいえ、お米に対する考え方が、日本と少し違っているようです。
日本では、お米は味付けをせず、おかずを食べるための主食としていただくことが多いですが、具が入ったり味つけがされたりしていることもそうですし、イタリアでは、アンティパスト(前菜)に次ぐ、プリモピアット(一皿めの料理)として、パスタと同様にメイン料理の前のお料理として考えられています。ヨーロッパでは、お米は野菜の一つとしてとらえられている、とも言われ、お米がサラダに使われたりするのも、そのあらわれだと考えられます。
日本で好まれるお米のタイプにも違いがありますし、そういったことからも、お米とオリーブオイルの組み合わせ方については、日本ならではの使い方があってよいのではないでしょうか。


<日本ならではの使い方>

おすすめな使い方としては、「オイルおにぎり」や「オイル寿司」。
最近料理本やネット上などでも目にされたことがある方もいらっしゃると思います。
ご飯にオリーブオイルを混ぜて、おにぎりやお寿司にするというものです。
オリーブオイルだけでなく、ごま油でもおすすめではあるのですが、よく食べるものだからこそ、香りのあるオイルで風味を変えられるのも魅力のひとつです。

「オイルおにぎり」のほうは、ご飯にオリーブオイルと塩を加えて混ぜ、具を中に入れて握っても良いですし、オリーブオイルと具を混ぜる、オリーブオイルで炒めた具を混ぜる、という方法もあります。
「オイル寿司」は、いつもの酢飯にオリーブオイルを加えるだけです。

どちらも、作りたてを食べる、というよりは、時間がたっていただくことも多いものですが、オリーブオイルが混ざることによって、時間がたってもごはんがパサつかない、ごはんのふっくら感が残る、という良い点がありますし、オリーブオイルの香りと風味が加わることで、味わいもアップします。「おにぎり」、「お寿司」は日本のものでも、具をベーコンやスモークサーモン、生ハムなど、洋風にしてみるのも良いですね。

オリーブオイルは洋風メニューだけのものではなく、日本の食卓になじむ食材として、日本ならではの使い方が広がっていくと良いと思っています。みなさんもぜひいろいろとお試しくださいね。


 

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