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【シェフのオリーブオイルレシピ】リストランテ小林(東京・目黒)

目黒駅から徒歩5分。ちょうど来たバスに乗ったら一停留所で着いてしまいました(笑)。大通りから階段を降りて一筋入ったところにある住宅街に佇む「リストランテ 小林」は路地からのアプローチ奥に見える真っ赤な扉が目印のモダンな一軒家。名店サバティーニで長く経験を積んだ小林孝好シェフが作るローマ料理を、オペラ歌手でもあるマダムのセンスが生かされたインテリアのなか楽しめます。可愛いペットやベビーカーに乗せたままのお子様連れもOKとあり、リピーターが多いのも頷けます。


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すべてのダイニングはそれぞれ異なる大きさやインテリアの3個室となっており、グランドピアノが置いてあったり、お子様が飽きないようにテレビ付きだったりと個性豊か。案内されたこの部屋はアンティーク家具が置かれたシックな雰囲気ですが、床は畳の和室です。今回は接待にもよく使われるという居心地の良い空間で、優雅なランチをいただきました。

30年以上イタリアン一筋の小林孝好シェフは、高級リストランテで腕を磨き、ローマでも修行を積んだ後オーナーシェフとして麻布十番に店を開きました。閑静な目黒の住宅街に引っ越したのは3年前の秋。ベテランならではの人脈の太さで良い食材を仕入れることができるそうで、昼夜ともにコースの〆に出される「安藤養鶏場のこだわり卵と黒トリュフの卵かけご飯」はシェフの食材愛から生まれた、リストランテらしい上品さと高級感のある素晴らしいオリジナルメニューです。

「20年以上も使い続けている美味しい卵なので、ぜひ、ナマで味わっていただきたくて作ったメニューなんです」

シェフ自ら、そう話しながら差し出した皿にはたっぷり削られたトリュフとパルミジャーノ・レッジャーノが盛ってあり、こう来たか!と膝を打ちました。トリュフの下に隠れている卵をスプーンでそっとつぶすと、無彩色の皿に鮮やかな黄色がパッと広がる仕掛けも楽しいのです。イタリアンでTKG?と最初は全く想像が出来なかったのですが、新鮮な卵と細かく削られたチーズの旨みとコク、つなぎのように少量皿の下に隠れているご飯の食感と甘み、芳醇なトリュフの風味には誰もが「口福」を感じることでしょう。

「オリーブオイルですか? 使っているのはイタリア産のオリーブオイル1種類だけですね。加熱せずそのままかけて使える、風味の良いエクストラバージンオリーブオイルを加熱する料理にも使っています。贅沢かもしれませんが、食材は良いと思うものだけを使いたいと思っているんです」

イタリアンなので当然、ほとんどの料理にオリーブオイルが使われていますが、バターと合わせることもあるそうです。アミューズのバーニャカウダとフリット、キャロットラペやナスのソテー、鴨ハムなどを盛り合わせた前菜のほか、アマトリチャーナ、ローマ風カツレツ、付け合わせのフォカッチャなどオリーブオイルメニューを堪能! 
デザートや食後の飲み物が一律500円でコースと別になっているのもポイントです。食後はお酒とチーズがいい人、甘いものは要らない人もいるのでこういうスタイルは個人的に賛成。ペット用メニュー、お子様向けメニューが用意されていることにも驚きました。ありそうでなかなかない、そんなサービスがいっぱいで、モダンに走らない温かみのある料理を心からリラックスして楽しめるお店です。 


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住所▶東京都目黒区下目黒2-19-23
TEL▶ 050-3490-3304

営業時間▶:11:30~14:30(L.O.13:30)/18:00~23:00(L.O.21:30)
定休日▶ 不定休
HP  ▶http://www.visoride.com/

 

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