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オリーブの花咲く季節

一昨年の岡山、今年の小豆島・・・オリーブ畑を訪ねる旅で買って帰ったもののひとつにオリーブの苗がありました。岡山の牛窓オリーブ園では二品種を持ち帰り、早速ベランダで鉢植え栽培を始めましたが一品種が枯れてしまいました。そして小豆島で新たにもうひとつの苗を購入したのですが、なんと今月に入ってどちらにも花が咲いたのです!

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オリーブの学名はOlea europaea、原産地はギリシャやイタリアなど地中海地方でモクセイ科のオリーブ属。そう、この花色をオレンジ色にしてみると・・・キンモクセイにそっくりですよね。実はキンモクセイは英語でfragrant oliveというそうなんです。「良い香りのオリーブ」! 偶然わが家ではオリーブの隣にキンモクセイを植えたばかり。こちらも花が咲くのが楽しみです。

オリーブは冬でも日当たりがよく氷点下にならなければ越冬し、一年中美しい姿を楽しませてくれる常緑樹です。東京の街中でもレストランの店先などで見かけることも少なくありません。黄緑色の若葉から濃い緑へと色が変わる葉っぱは、裏は銀色で細かな産毛が生えています。古来より薬効があると言われており、お茶として飲むこともできます。家庭では搾油するほど大量の実を収穫することは難しいかもしれませんが、ベランダ栽培も可能なのでちょっとした育て方のコツをお伝えしようと思います。

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日当たりと風通しよく二品種を育てる 

オリーブは地植えすれば2メートルはゆうに超えるほど大きくなることもありますが、鉢植えにして適度に剪定すればベランダでも充分育てられます。剪定した枝はリースにしたり、花瓶に活けたりして楽しみ、最後は葉をお茶にして味わうこともできるんですよ。詳しい育て方は購入先で教えてもらったり、検索して調べたりすると良いと思いますが、その前にまずは育てる環境を確認しましょう。
「日当たりは良いか(日光が一定時間当たるか)」「風は通るか(剪定で風通しをよくすることも大切)」「水やりはできるか(冬場は1週間に1回ほど、それ以外は土が乾いたらたっぷりと)」

この三条件に加え、結実させてみたいなら「大きめの鉢を最低ふたつ置くことができるか」も重要なポイントです。オリーブは一品種でも花を咲かせますが、実をつけるには違う品種をそばに植えたほうが良いそうです。

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花と花をキスさせましょう!

苗の植え付けや剪定などのベストシーズンは3月~4月なので、時季によっては買った鉢のまま管理したほうが良いようです。わが家のオリーブは、ひとつは一昨年の秋に、もう一つは今年の春に鉢植えしたばかり。花が咲くにはある程度木が育ってから(数年はかかる)と聞いていたので、今月の初めごろ枝に小さなつぼみを発見したときはビックリしました。

月半ばにはこんな可愛い白い花が咲き、なんとミツバチが飛んできたのです。都心の高さのあるマンションなのに、他に咲いているハーブの花やエディブルフラワーとの間をブンブン飛び回るミツバチの可愛らしいこと!

本来はこうしてミツバチが受粉をしてくれるはずなのですが、そううまくいくとは限りません。そんなときは、お隣同士のオリーブの花をキスさせるようにくっつけて受粉させてあげると良いと思います。そして実がうまくついたら間引くことも必要だそうです(摘果)。キンモクセイの咲く頃、うまく実がなって収穫できた暁には食べ方などもレポートしたいと思います。

 

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