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豆腐とオリーブオイル

お豆腐は、そのままでも、焼いても煮ても、と、使い方の幅が広く、その上栄養的にも優れています。誇れる日本の食材のひとつだと思います。
「日本の食卓にオリーブオイル!」をテーマとする私としては、ぜひ、組み合わせてみていただきたい食材でもあります。
冷奴にオリーブオイルをかけるのは、これからの季節とてもおすすめですが、それ以外の相性についても、情報をお伝えしたいと思います☆

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<お豆腐とオリーブオイルの相性について>

お豆腐とオリーブオイルは、とても相性の良い組み合わせだと思います。
淡泊な味わいのお豆腐に、ほどよくコクが加わって、オリーブオイルの風味によって甘みが引き立つ印象があります。
すでに、「冷奴や温奴にオリーブオイル」を試されたことのある方も、多いのではないでしょうか?
なぜ、お豆腐とオリーブオイルは相性が良いのか、ということについてですが、
まずは冷奴を例にして、日本での一般的な食べ方をひもといてみましょう。

もっともシンプルな冷奴は、お豆腐におしょうゆ(またはポン酢しょうゆ、塩など)をかけていただきますが、そこに、薬味(青じそ、みょうが、しょうが、ねぎ、ごま、わさびなど)が加わると、ぐっと味わいが広がりますよね。
薬味の持つ、香りや辛みなどがアクセントになり、お料理としての奥行きが出ます。
その、薬味の役割りをオリーブオイルが果たしてくれると考えてみてはいかがでしょうか?
薬味はみなさんお好みで選ばれると思いますが、同様に、オリーブオイルのタイプのお好みにも言えると思います。
香りを活かしたいときはマイルドタイプ、辛みや苦みもプラスしたいときは、ミディアムからストロングタイプ、という具合です。

<イタリアのお料理からのヒント>

お豆腐は大豆からできていて、大豆の甘みがおいしさのひとつだと思います。
大きく豆料理、ととらえた時、オリーブオイルの生産地のひとつである、イタリアのお料理が思い出されます。
地域性もあると思いますが、イタリアのトスカーナ地方でいただいた食べ方は、
乾燥の白いんげん豆を戻して、セージ(ハーブ)・にんにく・塩を加えてゆで上げた後、
たっぷりの風味豊かなオリーブオイルをかけて食べられていました。
これは、日本人の私たちが食べている素材の組み合わせ方と似ているように思えて、とても面白く感じます。

もちろん、食感や味は冷奴と違いはありますが、
煮る時のセージや、仕上げの風味豊かなオリーブオイルは薬味の役割りを担っているのではないでしょうか?
コクと塩味を加えるという意味で、オリーブオイルと塩がしょうゆに置き換わる!
まったく違う素材であっても、「豆料理を味わう」ことでお料理を比べてみると、オリーブオイル生産国のお料理にも、ヒントがあるように思えます。
お豆腐以外にも、ほかの豆料理(枝豆や浸し豆など)に置き換えても良いのかもしれませんね。

<お豆腐にかける、とそれ以外の使い方>

組み合わせを試したことがない方であれば、まずは、冷奴や温奴にかけてみるというのは、手軽で良いですよね。
お豆腐を使ったサラダにも、間違いないと思います。
ここではせっかくなので、これまで私が試して発見のあった、それ以外の使い方についてもお伝えしたいと思います。

揚げ出し豆腐の油をオリーブオイルに、というのはどうでしょう。
お豆腐を水切りしたら、片栗粉をまぶして、フライパンに浅くオリーブオイルを入れて揚げ焼きにすると、表面がカリッと仕上がって、香ばしさが広がります。
和風だしとの相性も良いですし、その変わりに、フレッシュトマトやバルサミコ酢を使ったアレンジソースをかけてもおいしいです。

または、豆腐のカツレツもおすすめです。
厚みは2cm程度に切って、粉チーズと溶き卵を混ぜてまぶし、パン粉をつけてオリーブオイルで揚げ焼きにすれば、ヘルシーなカツレツに。香ばしく、カリカリに仕上がります。パン粉との相性は以前にもご紹介しているので、ダブルの相性を発揮しますね。

もうひとつは、豆腐とオリーブオイルで、マヨネーズ風のソース。
豆腐、エキストラバージンオリーブオイル、酢、みそ、練りからし、味の調整で塩、を、
一度にミキシングすると、マヨネーズに匹敵するコクのあるソースになります。
ゆで野菜、蒸し鶏、しゃぶしゃぶ肉、ボイルえびなどに合わせるとおいしいです。
こちらは、以前に私が実施した、オリーブオイルセミナーでもご紹介しましたが、大変ご好評をいただきました。

お豆腐は変幻自在で使い方も豊富な、とても優秀な和の食材。海外の方々にも食べやすくアレンジしやすい素材なので、可能性が広がりますね。

ぜひいろいろとお試しください☆

 

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