「ラ・スコリエーラ」のシェフ、小橋弘貴さんが教えてくれたのは、お魚三昧の中で、まるでお口直しのような役割を果たしてくれる爽やかさ100%のスパゲッティ！最初は「えっ！？」とビックリするくらいレモンの酸味を感じますが、ずっと食べていたくなるほど、次第にその味わいに魅入られてしまいます。皮を使うので、手に入るならぜひ国産レモンを使って下さいね。

【レモンのスパゲッティ】

《材料　2人分》

• スパゲッティ200g
• レモン2個
• 無塩バター40g
• オリーブオイル大さじ4弱
• 塩適量

《作り方》

1. バターはボウルに入れ、常温に戻しておく。レモン2個は、飾り用に輪切りを4-5枚残し、残りは白い部分が入らないように薄く皮をむいてみじん切りにする。汁はしぼっておく。
2. レモンバターを作る。①のレモンの皮のみじん切りを、水から鍋に入れて火にかけ、ゆでこぼす。これを3回くり返し、ざるにあげたものをボウルのバターと混ぜ合わせ、一度冷蔵庫で冷やし固める。
3. フライパンにレモンバターとオリーブオイルを入れて弱火にかけ、溶けたらいったん火を止める。
4. スパゲッティを少し固めにゆであげる。その間に、フライパンにレモン汁と塩をふたつまみほど加え、油脂分と果汁をよく混ぜておく。
5. ゆであがったスパゲッティをフライパンに移し、ソースが白濁して少しとろっとする（乳化）するまでよく混ぜる。味を見て好みで塩を加え、盛り付け、レモンスライスを添える。

　

下準備に少し時間がかかりますが、それさえ済ませておけばあとはスパゲッティを茹でてソースと和えるだけ！　シンプルですが、ポイントがいくつかあります。
①では皮が薄くむけない場合、むいてから白い部分を削り取っても構いません。④のソース作りの行程については、お店ではパスタをフライパンに入れてから果汁を入れて乳化を行っているのですが、家庭では手際が難しそうなので先にフライパンにソースの準備をしておくようにしました。
また、お店のスパゲッティの分量は少し多めになっています。いつもご家庭で召し上がる量を考えて加減してみてくださいね。


　

このレシピを教えていただいたレストランはこちらから
↓
ラ・スコリエーラ（東京・赤坂見附）


　

Akikoオリーブオイルライフ編集部／料理研究家、栄養アドバイザー
白木あきこ。料理研究家、栄養アドバイザー、認知症予防食研究家、ウェルネスフードクリエーター。
京都を愛し東京に恋をする京女。長年編集者、ライターとして素材、産地から栄養、安全にわたって食全般を俯瞰し、メディア連載、寄稿、出演多数。2000年に立ち上げたグルメサイトを2020年春「美食道.com」にリニューアル。分子栄養学、ローフード、認知症予防食等を学び、新たに「ウェルネスフーズラボ」「認知症予防食.com」を立ち上げる。安全な美味にこだわり、美と健康のためのウェルネスフード研究と食レッスンを行っている。
ハーブ歴は高校の時から。旅と食べ歩きが好き。
■「WELLNESS FOODS LAB」
https://wellnessfoodslab.com/