魚を丸ごと、どーんと大皿で!
魚料理はハードルが高いと思うかもしれませんが、今は売場でお願いすると、料理に適した下処理をしてくれるところがほとんどです。オーブンで焼くだけなので意外と簡単です! 今日紹介する料理は、大好きなハーブ研究家、北村光世先生のレシピをアレンジしたものです。もう何十年も作り続けている、わが家の定番の魚料理をご紹介します。
味の決め手はオリーブオイルとバルサミコ酢。バルサミコ酢は加熱することで酸味が飛び、さらにまろやかでコクの深いソースになります。オリーブオイルは具材をきれいにおいしく焼き上げるために欠かせません。そして、皿に盛りつけてからのひとかけはフレッシュな香りを添えてくれます。
きんめだいはギョロッと大きな目と鮮やかな色み、もちろんそのおいしさも魅力の「映える魚」の代表格。
たっぷりのきのこのつけ合わせも同時に作ってしまえば、盛りつけも簡単! 天板からそのまま大皿にスライドするだけで、ごちそうの完成です。
【きんめだいのハーブロースト バルサミコ風味】
《材料 2人分 調理時間 60分》
- きんめだい(下処理済み)1尾
- しいたけ、まいたけなど好みのきのこ類3~4パック
- にんにく2~3かけ
- ドライハーブ(タイム、セージなど)小さじ1/2
- 塩・黒こしょう適量
- オリーブオイル大さじ2
- 酒40ml
- バルサミコ酢40ml
- フレッシュハーブ適量
《作り方》
- きんめだいはさっと洗って水けをキッチンペーパーでしっかりふく。塩、黒こしょう、ドライハーブをふり、オリーブオイルをかけて手で全体になじませ、尾にアルミホイルを巻く。
- しいたけは石づきを除いてかさと軸に分け、かさは厚めにスライス、軸はさく。そのほかのきのこは食べやすい大きさにする。にんにくはつぶしてから切る。
- オーブンの天板にキッチンシートを敷き詰め、きんめだいを中央に置き、周囲にきのことにんにくを置いてオリーブオイル(分量外)を全体に回しかけ、220℃に予熱したオーブンで15分焼く。
- いったん天板をとり出し、酒とバルサミコ酢を混ぜ合わせて魚の上からかけ、再びオーブンに入れて15分焼く。
- 大皿を用意し、魚を崩さないようにキッチンシートごと持ち上げてスライドするように汁ごと移す。盛りつけを整えてフレッシュハーブを飾る。エクストラバージンオリーブオイル(分量外)をひと回しする。
きんめだいは、立派に見えますが、アタマの部分が大きいため、中サイズで2人分くらいです。おもてなしのときには魚の数を増やしましょう。ハーブはセージ、タイムがおすすめです。乾燥ハーブではなくフレッシュハーブを使う場合は、あまり分量を気にせず、魚の腹に詰めたり、下に敷いたりしてみてください。
きのこからでる水分(だし)も重要なポイントです。うまみの強いしいたけ、まいたけ、マッシュルームなどを中心に好きなきのこを使って下さい。天板のサイズに余裕があれば、じゃが芋や玉ねぎなどを一緒に焼いてもよいでしょう。