「オリーブオイルを使うレシピなら、アホエンオイルなんてどう？」
あるときそう夫に言われて驚きました。アホエンオイル・・・初めて聞く名前です。

■健康食品！？オリーブオイルとにんにくで作るアホエンオイル

「アホ＝スペイン語でにんにく」なので、たぶんにんにくを使うものだとは想像がついたのですが、なんでも一時期、健康食品として脚光を浴びたものだそう。夫はもう何年も前にテレビで見て、自分で作って飲んでいた時期があるといいます。

「頭がはっきりするというか、記憶力が良くなった気がする。DHAと似たような効果があるらしいよ。味も悪くないし作ってみたら？」

早速調べるとサプリとしても売られており、作り方もいろんなところで紹介されていました。夫にも聞きながらそれらを総合し、一番良いと思えるやり方でトライしてみました。なお、アホエンは熱に弱いため亜麻仁油やえごま油のように、加熱せずかけオイルとして使います。一日小さじ１ほどとり続けると良いそうで、普通のにんにくのようなニオイが残らないので安心です。

■温度管理が重要！60～80℃で抽出を

用意する道具は鍋と耐熱ガラス瓶と温度計。鍋に湯を沸かしている間に、にんにく4片を細かくみじん切りにします。沸騰したらガラス瓶に、温度計とオリーブオイル200～250ccとにんにくを入れ、オイルが80℃になるまで湯煎します。80℃になったらガラス瓶を取り出して放置。冷めたらにんにくを漉します。オイル漬けのようになったにんにくは別の瓶に入れ冷蔵保存すれば、料理に使えます。

アホエンはにんにくのもつ薬効成分のひとつで、通常の食べ方では摂取することができません。油溶性のためこのように油を使って抽出するのですが、温度が高くなると成分が壊れてしまうので温度計が必要なのです。何より、香りの変化が一番不思議！　効果も気になるこのオイル、しばらくとり続けてみるつもりです。