東京最古のスペインバルで覚えたオリーブオイル料理
青山に1980年代に出来た、たぶん東京で一番古いスペインバル「ポコアポコ」。ここで私はオリーブオイルを使った料理をたくさん教えてもらいました。
食のプロたちが集った伝説の店ポコアポコ
数年前に惜しまれながらも閉店しましたが、6席だけのカウンターには、有名フレンチのオーナー、料理カメラマン、料理ライターなど食のプロが毎夜集まり、マスターが作る古典的なタパスは絶品でした。
そんななかに学生時代から毎週のように背伸びをしながら通っていたのが私でした。当時から料理は好きでしたが、体系的とはとても言えず、行きあたりばったりに料理本を読みながら再現していただけでした。
台所男子の原点となったオリーブオイル料理
ご存知のようにスペイン料理はオリーブオイルをふんだんに使う料理がたくさんあります。この店で食べたものでいえば、スペインオムレツ、バカリャオのコロッケ、背黒イワシの素揚げなど。小さな厨房でマスターが作っているのを目の前でみているうちに、いくつかの料理のレシピを覚えるようになったのです。
今から思えば、それが私の自覚的な料理の始まりだったのかもしれません。