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クレソンとオリーブオイル

天然のクレソンがおいしい季節です。栽培もののクレソンは年間を通して出回りますが、天然ものの旬は、3~6月あたり。緑色が鮮やかで茎までやわらかく、風味が良いですね。
クレソンというと、ステーキやハンバーグのつけ合わせにもよく使われますが、単なる彩りのための添え物ではもったいない。十分主役になれるお野菜なんです。
クレソンの持ち味というと、ほんのりとした辛み・苦み、そして、特有の青みのある心地良いさわやかな香り。それは、オリーブオイルともとても相性が良いです。
また、生で食べるだけではなくて、炒めても、ゆでても、おいしくいただけます。
ぜひこの季節には、たっぷりとおいしく召し上がってみてください☆

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<お肉と相性抜群>

ステーキやハンバーグのつけ合わせとしてよく使われるのには、実は意味があります。
クレソンの持っている香り、辛みや苦みが、肉の脂をさっぱりとさせてくれたり、消化を促進してくれるという効果があるようです。
クレソンの辛みや苦みは、オイルや他の食材との組み合わせの調理でやわらいだりもしますので、つけ合わせだけでなく、もっと活用の幅を広げたほうが、楽しみ方も広がりそうですよね。

手軽なメニューとしておすすめは、豚ばら肉とクレソンで、シンプルなガーリック炒め。
オリーブオイルで、にんにくの薄切りと豚ばら肉に、塩を加えて炒めたら、ザク切りにしたクレソンをたっぷり加えてサッと炒め合わせます。粗びき黒こしょうをしっかりときかせるのもいいですね。
味つけはシンプルに塩だけ、ですが、オリーブオイルと素材の風味が、味付けの一役を担ってくれます。クレソンは炒めすぎないのがおすすめです。火を止めてから加えて、余熱で少ししんなりさせるくらいでもOK。食感と風味を残すと、クレソンの味わいが生きますね。

鶏肉であれば、ゆで鶏と一緒に、わさび醤油&オリーブオイルであえて。
加熱した鶏肉は、食べやすくお好みの大きさにカット。
クレソンは2cm幅くらいのこまかめに切って、生のまま。
わさび醤油にオリーブオイルを加えて、鶏肉、クレソンを加えてよく混ぜれば、副菜の一品としてや、おつまみにもなる一品に。焼きのりを散らしてもおいしいですよ。
クレソン、わさび、オリーブオイルのそれぞれの香りや風味の相性良く、鶏肉のうま味とも相性ぴったり。和食の食卓にもとてもよく合います。

<クレソンを卵と合わせて>

私は、クレソンと卵の組み合わせもとても好きです。
クレソンの味わいや香りに、卵のまろやかさが合わさると、ぐっと奥行きのある味わいになります。

生のクレソンを食べやすく切ったところに、ポーチドエッグ(または半熟卵、温泉卵)をのせて、塩とオリーブオイルをかけて、混ぜて食べる。それだけで、とてもおいしいですね。
カンパーニュやバゲットなど、ハードなタイプのパンと良く合うと思います。朝食にもおすすめです。

また、クレソンを具に使った、オムレツ料理も良いと思います。
イタリアにはフリッタータ、スペインにはトルティージャ、という、オリーブオイルで焼く具だくさんのオムレツ料理がありますが、その具に、クレソンを使うイメージです。
シンプルで簡単な具の組み合わせは、
ベーコン、玉ねぎ、クレソン、卵、粉チーズ。

ベーコンと、薄切りにした玉ねぎを、オリーブオイルでしっかりと炒めたら、ザク切りにしたクレソンを加えて炒める。
卵に粉チーズ、塩、こしょうを加えて溶いたものを流し入れ、全体を混ぜ、形をまとめながら両面を焼く。これで完成。丸く焼いたものを、切り分けていただきます。

クレソンは、お肉料理や卵料理とご紹介した以外にも、かき揚げにしたり、お浸しやあえものにしたり、鍋やスープの具になど、使い方の幅が広い食材です。
オリーブオイルとの相性も楽しみながら、ぜひいろいろとお試しください♪

 

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