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さんまとオリーブオイル

『新物!生さんま』という売り出しを見かけるとすぐに、「秋だなぁ」と感じるとともに、
ついついさんまに目がいってしまいます。
年ごとに、漁獲高や、出回り最盛期に違いはあるものの、脂ののったさんまをいただける幸せは、毎秋どうしても期待してしまうもののひとつです。
シンプルな「さんまの塩焼き」は、必ずいただきたいものではありますが、オリーブオイルによっても、味わいや調理方法に広がりが出るように思います。

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<さんまの塩焼きの薬味にオリーブオイル>

さんまは、鮮度や脂ののり具合によって、味わいにかなり違いがあります。
鮮度も脂ののりも抜群のものは、わたの入ったまま丸ごと塩焼きにしても、ジューシーで、わたの苦みもほとんどなく、すだちを少し搾りかけるくらいで、大変おいしくいただけます。
ですが、そんなタイミングでいただけることはなかなか稀です。
脂のノリがいまいち、、わたの苦みが気になる、、
そんな時は、いつもの薬味(大根おろし&しょうゆ、すだちなどの柑橘)に加えて、
オリーブオイルをひとかけ。
オリーブオイルを、薬味のひとつとして使っていただく方法です。

薬味の役割りは、素材の味わいを引き立たせるアクセントを加えること。さっぱり感を加えて食べやすくすること。
オリーブオイルの持つ、香りや味わい(辛み・苦味)が、その役割を果たし、また、
オイルとしてのコクが、ジューシーさをプラスしてくれるので、おすすめです。

<塩焼き以外にも、さんまの○○○>

私の中では、代表格が、「さんまの天ぷら」。洋風に言うなら、フリットとも。
天ぷら衣をさんまにつけて揚げる、という調理です。この揚げ油を、オリーブオイルにすると、とても美味しいです。
揚げ油といっても、たっぷりと使う必要はなく、フライパンに浅く広がる程度でOKです。

さんまは、お魚の種類の中でも、脂分の多いお魚です。
衣をつけて揚げるときは、さんまの身はしっとりジューシー、衣はサックリ油っぽくない、
というのが、理想的です。
衣が油っぽくなってしまうとヘルシー感に欠けますが、オリーブオイルを使うと、衣はカリカリサックリとして、しつこさが残らない仕上がりになります。

その他では、「さんまのパスタ」。
さんまのうま味と、脂のコクは、パスタソースにしてもおいしいですね。
ミートソースの、ひき肉の代わりにもなるような、うま味とコクがあると思います。
さんまとトマト系の組み合わせも、とても相性が良いですよ。

<冷凍さんまも美味しく>

冷凍になっているさんまも、鮮度を気にせず、その都度解凍していただけるので便利ですね。

ただし、冷凍の場合は、解凍の段階でどうしても、水分とともにうま味が逃げてしまいます。
それを補うために、ぜひ、オリーブオイルを活用してみてください。

解凍後に水気をしっかりと拭き、塩をふったら、オリーブオイルを全体にまぶして5分ほどおいて、塩焼きやグリルにすると、しっとり感やうま味が増すと思います。

薬味使い、揚げ油、漬け込みにと、さんまを美味しくするための、おすすめの使い方、
ぜひお試しください☆


 

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