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すだちとオリーブオイル

盛夏を過ごし9月になりました。残暑は続いておりますが、目にする食材は秋を感じるものがちらほらと。
つい先日、関東圏内のある場所で、地物の栗が売られているのを見て、季節の移り変わりを感じました。
今回のテーマにした、柑橘類の「すだち」も、9~10月が旬の食材。年間を通して販売はされているものの、旬の時期は出回り量が多くなり、価格も手ごろになります。
同じころに出回る、さんまの塩焼きとも、とても相性が良いので、セットで買われる方もいらっしゃると思います。
そんな「すだち」、オリーブオイルと組み合わせるアイテムとしても、私はとても好きな食材の一つです。

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<すだちの香りの魅力>

すだちとオリーブオイルは、香りの組み合わせがとても好きです。
すだちの香りは、青みを感じるさわやかさがあります。同じ柑橘類のレモンなどと比べると、大きさは小ぶりですが、ひとつでもしっかりと香りがたちます。
その青みのある香りと、オリーブオイルのフレッシュな香りは、とても相性が良く感じます。

すだち1個から搾れる果汁は、1個の大きさにもよりますが、だいたい小さじ1くらいと少なめです。ですが、少量でもはっきりとした酸味があるので、味の存在感は十分あると思います。

例えば、オリーブオイルとしょうゆを大さじ1ずつ(1:1)で合わせて、そこにすだち1個の果汁を搾る。これだけで、さわやかで香り豊かな和風だれができます。
お刺身やお豆腐にかけたり、水炊きのたれ、焼ききのこをマリネする時になどおすすめです。

皮ごと使うと、より香りが活きるように思いますので、皮ごと輪切りにしたものもプラスしたり、果汁をしぼった後の皮をきざんで香りづけに使ったりもします。

輪切りにしたものを加えると、すだちの形やいろどりが、盛り付けに華やかさも加えてくれますね。たれにしてお料理に添える場合は、たれの中に浮かべておくのもおすすめです。
柑橘類の皮の苦みが出るのでは?と気になるかもしれませんが、すだちの場合はそれが少ないので使いやすいです。我が家では、薄切りしたものも一緒に食べることも多いです。


<油(脂)とすだち>

レモンなどの他の柑橘類もそうですが、すだちには、油(脂)の多いお料理や素材を、すっきりと食べやすくしてくれる効果があります。さわやかな酸味と香りの効果で、胃もたれを防ぎ、消化吸収を助けてくれるようです。
脂の多いさんまや、天ぷらなどに添えることが多いことでも実感できますね。

お肉類ともとても相性が良いので、シンプルなポークソテーや、チキンソテー、牛ステーキをオリーブオイルで焼いて、すだちの輪切りを散らしたり、搾りかけたりするのも好きです。オリーブオイルを使う事で、焼き上がりが油っぽくなく仕上がることに加えて、すだちでさらにすっきりと、お肉がいただけます。
もちろんレモンでも良いのですが、すだちのほうが、味と香りの存在感があります。

また以前、アヒージョにすだちを使うレシピをご紹介したこともありました。
その時は、かつおが主役で、仕上げに輪切りのすだちを加えました。
オリーブオイルとにんにくで素材を煮るお料理に、すだちの輪切りを加えることで、さわやかさが加わって、食欲も増す効果もありました。
「かつおとすだちのアヒージョ」

和食のお料理にちょっと添えるだけでなく、意外といろいろな使い方ができますね。
パスタに加えても良いですし、オリーブオイルと合わせてドレッシングにも!
ぜひ、オリーブオイルとの組み合わせもお楽しみください☆

 

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