根菜とオリーブオイル
寒さが増してくると、ほっくりと滋味深い、根菜類がおいしいですね。ごぼうやれんこん、にんじん、大根、里芋、さつまいもなど。和食を代表する食材たちでもあり、煮物のイメージが大きいかもしれません
ですが、オリーブオイルとも相性が良く、味わいを引き出して、おいしくいただくことができますので、その情報をお伝えしたいと思います。
<根菜類はどんな野菜?>
根菜類は、土の下に育つお野菜で、糖質や食物繊維がたっぷりと貯蔵されています。
おいしくいただくには、じっくりと加熱するというのはポイントのひとつ。
そうすると、根菜の甘みがしっかりと引き出されて、食物繊維がやわらかくなり、ほっくりとします。お料理の下ごしらえで、下ゆでをする時などは、根菜類は水からゆでると言いますが、じんわりと中心まで熱を伝えることになり、理にかなっている方法だと思います。
コトコト煮込むお料理に向くのも、その点は大きいと思います。
さらには、根菜類には、香りや食感で存在感を主張する個性派が多い、ということも言えます。ごぼうやにんじんなど、特有の存在感は、好き嫌いが分かれるところかもしれません。
<オリーブオイルでじっくり加熱>
根菜をおいしく調理する方法として、オリーブオイルでじっくりと焼く、というのはひとつのおすすめな方法です。オリーブオイルを使うと良いポイントは2つあります。
ひとつは、じっくり焼くのに適している点。
オリーブオイルは、熱に強い油なので、火の通りに時間がかかる根菜類をじっくり焼いても、
油臭くならず、香ばしさをつけてくれます。
もうひとつは、オリーブオイルが持っている、香りや風味が、根菜類の個性を活かしてくれる、という点。
前述したように、根菜類は個性派ぞろい。土の下で育つため、ちょっとワイルドな土臭さがあったりもしますが、オリーブオイルの香りや風味によって、それがよい香りや甘みを引き出すことにつながります。
オリーブオイルでじっくりと火を通すと、甘みが引き出されて香りがよくなり、塩をかけるだけでもとてもおいしくいただけます。
お肉と一緒にオーブン焼きにすれば、パーティーシーンにも活躍しますし、フライパンで弱めの火加減でフタをして焼くと、ボリュームのあるお野菜の一品になりますね。
<必要に応じた下ごしらえ>
根菜類とひと口に言っても、火の通りやすさに違いもあります。
比較的、火の通りがよいものは、れんこん、ごぼう、かぶ など。
火が通りにくいと感じるのは、里芋やさつまいも など。
その中間は、大根、にんじん、じゃがいも など。
切り方でも違いがありますので一概には言えませんが、火を通すのに時間がかかるものは、下茹でや、蒸したりレンジ加熱したりしてから、オリーブオイルで焼くというのも、調理の工夫になります。
素材にはそれぞれ、いろいろな可能性がありますので、おいしく召し上がっていただけるヒントして、いろいろお試しくださいね。