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鶏肉とオリーブオイル

今回は、鶏肉のお料理にオリーブオイルを使うポイントについて、お伝えしたいと思います。
焼き油として使う、たれやドレッシングに使う、というのもおすすめですが、今回お伝えしたいのは、焼いたり蒸したりする前に「オリーブオイルをまぶす」という方法です。「マリネする」とも言いますね。なぜそれがおすすめなのか、ぜひご覧ください。

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<焼く・蒸す前にオリーブオイル>

鶏肉は、お肉の種類の中でも、味わいがたんぱくでクセが少なく、合わせる相手もあまり選ばないので、ゆでる、蒸す、焼く、揚げる、煮る、と、我が家でもいろいろなお料理で登場します。
その中で意外と難しいのは、シンプルに焼く、蒸す、という時です。どうもパサパサになってしまったり、味気ない、というご経験、ないでしょうか? 特に脂肪分の少ない鶏むね肉を使う時ですね。
そこに、オリーブオイルが活躍します!

加熱する前の下ごしらえとして、塩・こしょうなどをふりますが、その後、オリーブオイルをまぶしてみてください。
量の目安は、鶏肉300g程度に小さじ2くらいです。

ここでの注意は、味をしみこませる調味料の下味が先、最後にオリーブオイルという順番です。オイルの油膜で、調味料がお肉にしみこみにくくなったり、全体に行きわたりにくくなったりしますので、それだけご注意いただければと思います。


<オリーブオイルを使うメリット>

オリーブオイルをまぶしたとき、お肉にオイルが浸透するということは、ほぼありません。
油っぽく仕上がるのでは?というご心配はされなくても大丈夫。
ポイントは、お肉の表面に油の膜ができるということと、それが、香りや風味のあるオリーブオイルである、ということです。

例えばフライパンで焼く調理のときには、火にあたる面では、その油膜によって香ばしさをつけてくれますし、火にあたっていない面からの水分の蒸発が抑えられるので、しっとりと仕上がる効果があります。

蒸す調理のときには、電子レンジ加熱でも同様ですが、やはり、お肉から水分が抜けていくのを抑えてくれるので、ぱさつきを抑える効果があります。

それらは、油としての役割ですが、オリーブオイルであることで、香りや風味が加わり、味わいがよくなる、鶏肉のうま味が引き出される、という効果があります。

鶏肉をグリルで焼く、丸鶏をオーブンで焼く、といった時にも効果があります。

加熱によって、オリーブオイルの香りや風味が弱まるので、この時に使うオリーブオイルは手ごろな使いやすいもので十分です。お気に入りのオリーブオイルの香りや味わいを活かすならば、お料理の仕上げや食べる時にかけてお楽しみください。

鶏肉を焼いたり蒸したりするお料理のとき、ぜひお試しください!


 

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