クリスマスやお正月のご馳走メニューに、ローストビーフをおいしく作ってみませんか？
牛肉のブロック肉を使うローストビーフは、火の通し方と表面の焼き具合がポイント。
表面だけをフライパンで焼いて、あとはオーブンを使ってじっくり焼き上げる方法は本来の作り方ですが、温度や時間の設定ははなかなか難しいですね。オーブンがない場合はフライパンで、となると、火の通りが不十分で生っぽすぎたり、、という失敗もおこりがち。
そこで、オーブンいらずのしっとりとやわらかく仕上げる方法と、
オリーブオイルを使うとお肉の味わいが引き上がるポイントを、ご紹介したいと思います

＜オーブンいらずのローストビーフの作り方＞

真空調理、という調理法を利用して、鍋とフライパンで仕上げる方法です。
なにやら難しい調理法かというと、実はそんなことはありません。チャック付きの密封袋と蓋付き鍋、仕上がりに焼くフライパンがあればOKです。

牛かたまり肉の表面に塩、こしょうをまぶしたあとにオリーブオイルをさらにまぶし、
密封できる袋に入れて空気を抜いたら鍋の熱湯にポン。鍋のフタをしてしばらく放置します。
お肉のまわりに空気がなるべくない状態にすると、うま味や肉の水分の流出が少なくなります。お湯の熱で加熱することで、中心までおだやかに熱が入り、しっとりと仕上がります。
塩、こしょうと一緒に、にんにくや、タイム、オレガノなどのハーブを一緒に使っても良いですね。オリーブオイルをまぶしておくことで、牛肉のおいしさが引き立ちます。

鍋での加熱の後、取り出してそのまま粗熱をとったら、フライパンで表面をカリッと焼けば、外は香ばしく、中はしっとりとおいしく仕上がります。

以下のレシピをぜひお試しください。


❖オーブンいらずのローストビーフ
＜材料　4人分＞
・牛もも肉（ブロック）・・・・・・・450～500g
・塩・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ2（肉の重量の約2％が目安）
・粗びき黒こしょう・・・・・・・・・適量
・にんにく（薄切り）・・・・・・・・1片分
・オリーブオイル・・・・・・・・・大さじ2

＜作り方＞
①牛肉に塩、粗びき黒こしょうをまぶしてから、オリーブオイルを全体にまぶし、
　にんにくを散らして常温に30分ほど置く。（この間に牛肉を常温にする）

②密封できるチャック付き袋に移し、なるべく空気を抜いて口を閉じる。

③蓋付き鍋に1．5リットルの湯を沸かし、しっかりと沸騰させてから火を止め、
　②を入れ、フタをしてそのまま40分ほどおく。
　（鍋は、保温性の高い厚手のホーロー製鍋などがおすすめです）

④袋ごと取り出し、そのまま粗熱がとれるまでおいたら、袋から牛肉を取り出し、
　熱したフライパンにオリーブオイル（分量外：大さじ1／2くらい）を熱し、
強火でなるべく短時間で表面をこんがりと焼く。

⑤取り出して熱がとれるまでやすませ、切り分ける。


※切ってから時間をおくと乾燥するので、なるべく食べる直前に切り分けるのがおすすめです。

＜ローストビーフの食べ方アレンジをオリーブオイルで＞

仕上がったローストビーフは、食べ方でもまた広がりが出ますね。

サラダ野菜と合わせてお好みのドレッシングをかけていただいても良いですし、
オリーブオイルでシンプルに味わうのもおいしいのでおすすめです。

例えば、ベビーリーフやクレソンなどを添えてローストビーフを盛り付けたら、
パルミジャーノチーズやブルーチーズ（お好みで）、黒こしょうを散らして、青々しい香りのエクストラバージンオリーブオイルをかけて、レモンやライムをぎゅっとしぼって食べる、など。

また、ローストビーフとお米は相性がすごく良いので、ちらし寿司やどんぶりにして、
オリーブオイル＆ポン酢しょうゆをかけて食べるというのもおいしいですね。
アボカドやトマトなどを組み合わせるのもおすすめです。

ポイントの意味をおさえると、とても作りやすくなると思いますので、
おもてなし料理にぜひ、加えてみてください！