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里芋とオリーブオイル

里芋がおいしい季節になってきました。9月から真冬にかけて、これからいろいろな食べ方が楽しみな食材ですね。
ですが、下処理が面倒そう、時間がかかりそう、と敬遠されている方もいらっしゃるかもしれません。また、煮っころがしのイメージが強く、使い方のバリエーションがあまりないという印象もあるかもしれません。
実はそんなことはなく、とても魅力的な食材です。
手軽な下処理の方法や、オリーブオイルと合わせておいしいメニューバリエーションなど、
お試しいただきたい情報をお伝えしたいと思います。

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<里芋の下処理>

里芋の下処理でおっくうなのは、まずは皮むき。
土がついていて、形もバラバラ。毛のような繊維もついていて、どうしたらよいやら、、
たしかに、じゃがいもなどのように、ピーラーでむくのは難しいですね。
包丁でむくとしても、特有のぬめりがあるので、少々むきにくい、ということもあります。
また、火が通りにくい素材なので、下ゆでが必要なことも多いですね。

皮をむいて形をそろえ、塩をまぶしてぬめりをとって、下ゆでをする、という下ごしらえは、和食の基本として、知っていたほうがよい方法です。
ですが、日ごろ手軽に里芋をいただく場合、より簡単な方法を知っていると便利ですね。

ひとつは、皮ごと鍋でゆでる方法です。
水洗いして泥と周りの毛を取り除いたら、皮付きのまま鍋にひたひたの水と一緒に入れて火にかけ、沸騰してから10分ほどゆでてください。
竹串などで刺してみて、刺さればOK。ザルに上げて水にとると、手でつるっと簡単に皮をむくことができます。それと同時に、下ゆでも完了です。

より手軽に、電子レンジを使う方法もあります。
水洗いして、里芋の上下を少し切り落としたら、耐熱容器に入れてラップをして、電子レンジで加熱。加熱後に、流水にあてながら皮をむきます。
上下を切り落とすのは、電子レンジでの熱の通りをよくするためと、皮をむきやすくするためです。
※加熱時間の目安は、
 里芋300g:電子レンジ600Wで5分
 里芋500g:電子レンジ600Wで7分
(竹串などを刺してみて、刺さればOKです。)

<オリーブオイルと合わせて>

下処理をした里芋は、まずは、オリーブオイルで焼いてみましょう。

ひと口大に切ったものを、ちょっと多めのオリーブオイルで焼き色がつくまで焼いたら、
シンプルに塩をふっていただく。これがとてもおいしいんです。
里芋の香りが引き立って香ばしく、食べるとむちっとした特有の食感。里芋の甘みと香りが口の中に広がります。特に焼きたては最高ですね。

にんにくとベーコン、またはソーセージと合わせて、ジャーマンポテト風に炒めるのもおすすめ。ローズマリーやタイムなどのハーブと一緒に焼くと、さらに香りが豊かになります。
じゃがいもの場合とはひと味ちがったおいしさが楽しめます。

アンチョビと組み合わせて、オーブンでオイル焼きにするのもおいしいですね。
耐熱皿に里芋を並べたら、アンチョビをちぎって散らし、みじん切りのにんにくもパラリ。オリーブオイルをたっぷりかけて、オイルがグツグツするまで加熱したらOKです。
焼く前に、生クリームを加えるのもあり!ねっとりとした里芋に、オイルソースをしっかりとからめて食べる至福。オリーブオイルならではです。

ここにあげてきたように、里芋とオリーブオイル、といったら、加熱使いが私としてはおすすめです。
焼いたり、揚げたり、ほかの油ではこうはいかない、という味わいが生まれます。
里芋の旬はこれから。おすすめの方法以外でも、ぜひいろんな食べ方でお楽しみください♪

 

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