栗をオリーブオイルで素揚げに
8月下旬頃から出回っている生栗は、秋限定の食材。割と出回る期間が短いので、毎年この時期を楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
今のタイミングですと、もう終盤に差し掛かっているので、栗ご飯や蒸し栗、焼き栗、クリーム煮など、すでにいろいろと召し上がられたかもしれません。
そんな中、「オリーブオイルで渋皮ごと素揚げ」にしてみたら、とても美味しかったのでご紹介したいと思います。
<ちょっと面倒な皮むきは>
生栗をお料理する時にちょっと面倒に感じるのは、皮をむくところだと思います。
特に一番外側の鬼皮は、硬くて包丁が入りづらいので、ちょっと大変なイメージがあるかも?そこをむきやすくするには、初めに熱湯に10分くらいつけてからというのがおすすめです。いろいろと方法があると思いますが、よかったら試してみてください。
つけ終わったら、熱湯から1個ずつ取り出して水けをふき、栗の底を削るようにして切り込みを入れます。そこをきっかけに包丁を引っかけて引っ張ると、するすると鬼皮がはずれます。
鬼皮をむき終わったら、サッと水につけると、余分な渋皮のごみが浮いてくるので流します。
水けを拭き取ったら、このまま渋皮はむかずに、そのまま調理に。
<渋皮ごと素揚げに>
渋皮は、文字の通り、そのまま食べるととても渋い。
渋皮煮のように長い時間をかけて甘みを含ませていくお料理以外は、むいて使うことが多いと思います。
でも今回はこの「渋皮ごと」というところがポイントに。
オリーブオイルで素揚げにすると、渋皮がパリパリっとしてとても香ばしくなり、渋みがやわらぎます。
そして中の栗はホクホク甘い。
その味と食感の対比がとても美味しいと思いました。
作り方は下記。とてもシンプルです。
※揚げるときに水がハネないように、水けはペーパーなどで拭き取ります。
鍋またはフライパンに1cm深さくらいのオリーブオイル(ピュア)を入れて熱し始めたら、
すぐに栗を入れて揚げます(なるべく少ない量のオイルで揚げたかったのでこの量ですが、多めにオイルを使ってももちろんOKです)。
少ない量のオイルなので、すぐに温度が上がってきます。
パチパチと音がし出したら、弱めの中火にして、ゆっくり揚げます。
ころころとこまめに返しながら、合計10分くらい。この時の栗はかなり大ぶりでしたが、揚げる時間は大きさによって調整を。竹串をさしてみて、硬さがなければ揚げ上がりです。揚げたてに塩をふって。栗の風味が引き立ちます。
甘いほうがお好きならば、メープルシロップやはちみつをかけていただいても。
揚げた翌日に食べてみても、皮のパリパリ食感と香ばしさはそのままでした。ただ、栗のホクホク感が落ちる感じがしたので、やはり揚げたてがおすすめです。
よかったらぜひお試しください。