国内でのオリーブオイル産地といえば、誰もが小豆島を思い浮かべることでしょう。今回ご紹介するのは、実の産地はスペインですが小豆島で作りあげたオリーブスイーツ。オイルそのものを使った商品ではありませんが、食べてみるとジュワッとオリーブオイルの風味が口の中に広がる逸品です。

以前、オリーブを育てていたとき実がなったことがあります。嬉しくてどうにかこれを食べてみたいと思ったのですが、たった数粒。しかもオリーブの実は渋くてとても生食はできないシロモノで、加工するには大変な手間と技術が必要なのだと知り驚きました。そんなオリーブの実を、その形のまま甘いお菓子に仕立てたのがおりーぶぐらっせです。
最初は甘いオリーブの実の味わいが想像できなかったのですが、いざ食べてみるとしっかりオリーブの風味がすることに感心。糖蜜につけこんで熟成させ、それをさらに乾燥させて作るそうです。乾燥しているのは表面だけですから、中はとってもジューシー。食後の小菓子やお酒のおつまみにすると、おしゃれです。

香り高いオリーブオイルと共に

さて、いただくときはそのままじゃつまらない。オリーブオイルラバーとしては、こんな風にオリーブオイルと一緒に味わいたいものです。残ったオリーブオイルはパンと一緒にどうぞ。
おりーぶぐらっせ、というひらがな表記のようになぜか和のテイストも感じられるのは、製法が似ている「甘納豆」を想像するからでしょうか。しかし、大きな違いはやはり実につまっているオリーブのエキスです。砂糖の甘さの奥に、噛みしめると現れるオリーブの味わいと香り。これがこのお菓子の最大の魅力だと思います。可愛い豆皿や小皿に盛って、おもてなしにもどうぞ。

■東洋オリーブ
http://www.tolea.jp/SHOP/F-1117.html