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プラントベースな野菜カレー

最近、「プラントベースフード」が話題になりつつあります。プラントベース=植物由来、という意味で、動物性の素材を使わない食事のことです。
と言っても、ベジタリアンやヴィ―ガンの考え方と少し違っていて、毎日毎食厳密に一切の動物性食材を断つ、ということではなく、週に一回でも、そういう食事を取り入れてみることをお勧めしている、という誰もが実践しやすい考え方なんです。
私も普段の食事に、家族や自分の体調に合わせて取り入れています。なんだか疲れていてあまり食欲がわかなかったり、濃厚な味にはちょっと手が出なそうな時など。
よく実践するメニューのひとつはカレー。その時に使う油はオリーブオイルにしています。
それはなぜ??ということなど、書いてみました。

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<プラントベースは油が肝心!?>

「プラントベース」のお料理では、動物性の食材(肉、魚、卵、乳製品など)を使いません。出汁やスープの素材にも、かつお節やいりこ、鶏ガラなどは使わず、昆布や干ししいたけ、野菜、豆などが活躍します。
日本料理には、「精進料理」がありますが、まさにプラントベースを体現していると言えますね。
ある時、精進料理屋さんのご主人から、「お客様に満足していただくには、油の使い方が大事なんです。」と伺ったことがあります。
動物性の食材や出汁を使わないため、どうしてもあっさりとしてしまう。そこに、油の存在が重要になってくるのだということです。
たしかに、例えば茄子を、蒸すのと揚げるのとでは、断然印象が変わりますね。

素材の持ち味を引き出して、味わいに奥行きとコクを出す、という油の役割。確かに重要です。日頃プラントベースを取り入れる中では、私はよくオリーブオイルを使っています。
オリーブオイルで野菜を炒めたり焼いたりすると、野菜の甘みやうまみがグッと引き上がりますし、しつこい油っぽさが出ないので、軽やかな味わいを求めて作るプラントベース料理に活用するのは、すごく良いと感じています。


<プラントベースな野菜カレー>

夏野菜が豊富な今の時期。田舎から、母が趣味で作るお野菜が届くのは楽しみのひとつです。
10日ほど前にどっさり届いたトマト。残りはやわらかくなってきていて、そろそろこれは、煮込み料理にいい感じ、というタイミングで、プラントベースな野菜カレーを作りました。

カレーはやっぱり、家族に喜ばれるメニューですし、作り置きもできるので、たっぷり作っておくにも重宝します。そして、冷蔵庫に残っているお野菜を使い切るには、すごく良いと思います。

今回の材料は、厚揚げ、じゃがいも、玉ねぎ、にんにく、そしてたっぷりのトマト。

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出汁には、昆布と干ししいたけ。
水に浸して1時間ほどおいておき、しっかりと戻して、干ししいたけは具材として、戻し汁は出汁として使います。

カレースパイスには、ルウは使わず、カレー粉(すでに各種スパイスが合わさっているもの)をベースにし、それだけでもよいのですが、わが家の好みとして、クミンパウダー、コリアンダーパウダー、ターメリック、カイエンヌペッパーをプラスしています。

調味料は、塩としょうゆ、そしてオリーブオイル。

オリーブオイルの活躍ポイントは、まず、はじめに、野菜を炒める、というところ。
はじめに、薄切りにした玉ねぎ、じゃがいも、にんにくを、たっぷりめのオリーブオイルで炒めることから始まります。そうすると、玉ねぎとじゃがいもがすごく香ばしく、甘くなって、カレーのコクに繋がります。

炒めていると、だんだん香ばしい良い香りがしてくるので、
そうしたら、カレー粉とスパイス類を加えて更に炒める。
スパイスは、油と合わさって加熱されると、グンと香りが出るので、そう感じたら、トマトを適当にカットして加えて、戻した干ししいたけ(薄切り)、戻し汁、厚揚げを2cm角くらいに切って入れ、塩を加えて30分くらい煮たら、仕上げにしょうゆで味を調整。

薄切りで使った玉ねぎとじゃがいもは、形なく煮汁に溶けこんでいる状態になったほうがおいしいと思います。
ご飯にかけたら、仕上げにお好みでオリーブオイルをかける、というのも以外と合いますよ。

プラントベースフード(植物性料理)とオリーブオイル、ご興味がわいたらぜひ試してみてください♪

 

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