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【シェフのオリーブオイルレシピ】Ginza Noodles むぎとオリーブ(東京・銀座)

以前ご紹介した「ロムデュタン シニエ ア・ニュ」が入っているギンザシックス真裏の路地に、いつも行列のできているお店があります。それが、一見するとカフェとみまがうような可愛い外観のラーメン屋さん「Ginza Noodles むぎとオリーブ」です。中に入ると食券式でカウンターのみのよくあるしつらえなのですが、清潔感と温かみのあるインテリアのおしゃれな店内には、女性の姿も目立ちます。オリジナルの麺、桑名産はまぐりや大山鶏などから取ったスープ、オリーブオイルをポイントにしたラーメンはまさに唯一無二。1000円札1枚あれば楽しめる「ギンザヌードル」の魅力をお伝えします。

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店主の岩田圭介さんが20代で銀座に開店したこの店は、半年もたたないうちにラーメン店として初めてミシュランガイドに掲載され、店名を冠したカップラーメンが全国発売されるまでに。銀座、日本橋、秋葉原のほか、地元である埼玉には一品料理も味わえるさいたま新都心店を展開しています。

「他とは違うラーメンを作りたかったんです」

開店から4年。岩田さん自身まだ30代に入ったばかりで、そういえばスマートでナイーブそうな雰囲気が「ラーメン屋」っぽくありません。と言うと他のラーメン屋さんに失礼だけれど、ハンチングにオリーブグリーンのエプロンを着けたスタッフのスタイルも、やっぱりおしゃれでラーメン屋っぽくなくて、それがまた素敵なのです。

ヘルシーなオリーブオイルをラーメンに使うアイデアは、洋食など複数の飲食業を営むご両親のもとで育ち料理を学ぶ中で生まれたようです。もちろんラーメンですから、主役は麺とスープ。京都の製麺所棣顎(ていがく)と共同開発したという麺はやや細めで麦の美味しさが感じられ、個人的にとても好みです。

鳥取の大山鶏と丸鶏からとるスープの鶏SOBAと、三重・桑名産のはまぐり100%の蛤SOBAが店の2本柱で、つけめんやまぜSOBAなどもあります。鶏SOBAもつけめんも大好きなのですが、蛤SOBAは質のいい新鮮な蛤を具材にも使う贅沢さに驚かされます。しかも、フレンチの技法で低温調理したしっとりと柔らかな鶏チャーシューも入りなんだかおトク!?オリーブオイルで揚げた長芋と細切りして一結びしたなるとも食べやすくて美味しいんです。

そしてなんといっても、オリーブオイルライフ的に注目したいのは「エシャレットオイル」。自家製のフレーバーオイルはオリーブオイルで作った、いわば洋風のねぎ油。カウンターにところどころ置かれたこのオイルを、最初からではなく少し食べ進めてから入れて「味変」するのがお店のおすすめです。使っているオリーブオイルはイタリア産。オリーブオイルは他にも、つけめんに乗せられたサラダを和えるドレッシングに使われており、主役の麺とスープを引き立てるアクセント役をになっているようです。

上品なはまぐりだしはあっさりしていますが、最後にONする大山鶏の鶏油がコクを添えます。途中で加えるエシャレットオイルの香ばしい風味が加わり、深い味わいについ飲み干したくなるスープです。平日の夕方早めの時間帯が、比較的空いていると伺いました。ただ、仕込みの関係で15時過ぎくらいからお店をいったん閉められることもあるのでお気をつけください。今後の進化も楽しみな、若き名店です!


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住所▶東京都中央区銀座六丁目12-12銀座ステラビル1F
TEL▶ 03-6451-7813

営業時間▶:月~金 11:30~22:00(L.O.21:45)/土・祝日 11:30~21:00(L.O.20:45)
定休日▶ 日曜
HP  ▶https://twitter.com/mugiori

 

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