炊飯にオリーブオイル
先日、あるレシピをおこしていたときの、ちょっとした失敗談です。
チキンパエリアを炊飯器で作る、というテーマで試作をしていましたら、炊き上がりがどうもべちゃっとしていて、味のまとまりもいまひとつ。。
原因は??と考えてみると、オリーブオイルを入れるのをうっかり忘れていました。
オリーブオイルを使う利点を実感した機会でもありましたので、その理由について、書いてみたいと思います。
<オリーブオイルでお米がしゃっきり>
パエリアというと、本来は、パエリアパン(またはフライパン)で、具をオリーブオイルで炒めてから、調味料とスープ、お米を入れて炊きますが、火加減などに気を配ったり、ほったらかしにはできないところがありますので、炊飯器にすべて入れてスイッチを押すだけ、という手軽さに挑戦してみていました。
鶏肉などの具は、火を通さずに加える場合は、水分を含んでいますので、いつもの白米の炊飯の時よりも、その分を減らした水加減をする必要はあります。
それをした上でも、オリーブオイルを加えるのと加えないのとでは、まずはお米の粒のしゃっきり感に、かなり違いがありました。
オリーブオイルを加えることで、米粒のまわりがオイルでコーティングされて、お米の弾力を感じる仕上がりになって、お米がおいしい、と感じました。
<コクが出る&冷めてもおいしい、など>
そのほかの利点は、オリーブオイルの風味と具のうま味が合わさって、バターライスに匹敵するようなコクがしっかりと出ることと、そして、冷めてもお米がかたくなりにくく、弾力が持続するというところです。
肉や魚介を使うとき、素材の臭みを抑えてくれる効果もありますし、炊き上がりにふんわりと香るオリーブオイルの香りにも、食欲が刺激されます。
もともとオリーブオイルを使って作っていたので、使わないときとの違いがとてもはっきりあって、入れ忘れもなかなか良い経験でした。
12月のクリスマスを間近に控えたこの時期には、ホームパーティーや持ち寄りパーティーなどをされる機会も増えると思いますので、炊飯器で作るパエリアや、ピラフをお作りになる際は、ぜひオリーブオイルを加えてみてください。
分量の目安は、お米2合分で大さじ1くらいがおすすめです。
※パエリア用の市販の合わせ調味料をご使用になる際は、すでに油分が配合されていることがありますので、ご確認ください。
<和風の炊き込みご飯や白米にも>
お米がしゃっきりしたり、具と合わさって味が深まる、という点から言うと、和風の炊き込みご飯や、いつもの白米を炊くときにも使っていただくのもとても良いと思います。
その時は、パエリアなどとは違って、もともとオイルを使わずにできるものなので、オリーブオイルの量は、お米2合分に対して小さじ1で十分効果があります。
オリーブオイルの香りは、炊きたてでほのかに感じる程度。時間がたつと、ほとんどわからなくなります。冷めてもお米がほぐれやすく、もちもち感が持続しておいしいので、お弁当にもおすすめです。
試しに、白米に、小さじ2、小さじ3、と分量を変えて炊いてみましたが、量が増えるに応じてオイルの存在感がかなり感じられますので、例えばバターライスの代わりに、といった場合などには、小さじ3を加えるというのも良いかもしれません。
まとめになりますが、炊飯器で炊くときは、
☆パエリアやピラフのときは、2合に大さじ1、
☆和風炊き込みご飯や白米は、2合に小さじ1、
と目安にしていただき、ぜひ一度、お試しいただけたらと思います。