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オレイン酸のチカラ①~悪玉コレステロールを減らす~

オリーブオイルの主成分は、「オレイン酸」。
まずはこのオレイン酸についてお話しします。

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<あぶらの個性は、脂肪酸で決まります>

「あぶら」は、固体のもの液体のもの、植物性のもの動物性のもの、からだへの働きなど、種類によってさまざまな個性があります。
これは、あぶらを構成する脂肪酸によって決まります。

オリーブオイルの主成分は「オレイン酸」という脂肪酸。オリーブオイル中に70%以上含まれています。オレイン酸はオリーブオイル以外には、キャノーラ(菜種)油、ナッツなどにも含まれています。
オレイン酸の主な働きは、悪玉(LDL)コレステロールを減らすこと。それによって動脈硬化や心筋梗塞などを予防することができるのです。

<コレステロールの善玉(HDL)と悪玉(LDL)ってなに?>

血中コレステロールはよく「善玉・悪玉」と言われますが、なぜこのように言われているのかご存知ですか?
これは、コレステロールの役割を分かりやすくするための「俗称」なのです。

善玉(HDL)コレステロールは、余ったコレステロールを回収し、肝臓へ戻す役割があります。体に悪影響を与えかねない量のコレステロールを運び出し、血管の掃除をすることから、「善玉」と言われています。

悪玉(LDL)コレステロールは、肝臓で作られたコレステロールを血流に乗って全身へ運ぶ役割があります。増えすぎると行き場を失い血管壁にこびりつくため「悪玉」と言われ、これが動脈硬化の原因となります。
悪玉コレステロールも、体内にはなくてはならない貴重なコレステロールではあるものの、増えすぎてしまうと体にとって不利になる事もあるのです。

<オレイン酸とコレステロールの関係>

これをふまえて、もう一度オレイン酸の特徴をおさらいしましょう。
オレイン酸は善玉(HDL)コレステロールを減らすことなく、悪玉(LDL)コレステロールだけを減らすのが最大の特徴です。
と言うのも、オレイン酸以外にも植物性の油には悪玉(LDL)コレステロールを減らす働きがあるのですが、サフラワー(紅花)油などのリノール酸由来の油は、悪玉(LDL)コレステロールだけでなく、善玉(HDL)コレステロールも減らしてしまうのです。

悪玉コレステロール値を低値で抑えることは、動脈硬化や心筋梗塞などの予防にも有効なので、毎日の食事でもオリーブオイルを上手に活用しましょう。
善玉コレステロールを増やす納豆や豆腐などの大豆製品にオリーブオイルを“ちょいがけ”したり、豆腐サラダのドレッシングにオリーブオイルを使っても良いですね。また、ヨーグルトやチーズに“ちょいがけ”するのもおすすめです。乳製品のうま味とオリーブオイルのコクが相まって、さらに美味しく食べることができ、健康にもつながりますよ。

 

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