見た目から中華の調味料かな？と手に取ったのは、やはり中華スパイスの花椒と桂皮を使ったとうがらしの加工食品。食のセレクトショップでみつけ、子供や食事制限のある家族も一緒に同じ料理を楽しめるよう（使いたい人だけが）使える卓上調味料というコンセプトに共感して買ってみました。

「おいしい唐辛子」はにんにくやオリーブオイルで乾いたスパイスに使いやすくしっとり感を持たせ、シンプルに塩だけで味付けてあります。「食べるラー油」タイプの調味料は砂糖など甘み成分が入っていることが多くそのまま食べても美味しいように作られていますが、こちらは桂皮＝シナモンの甘みで食べやすくしてあるのかな？と想像していました。

ところが食べてみると「辛ッ！！」とビックリ。これは勝手に「おいしい唐辛子」を「食べるとうがらし」と勘違いしていた私の大失敗！　でも辛いだけではなく、複雑な香味が感じられて「おいしい唐辛子」とは言い得て妙なネーミングだと思わされました。あくまでもそのまま食べるものはなく、本来はコンセプト通り料理をピリ辛に味変させるための調味料ですが、一味や七味、チリパウダーをふりかけるのとも違うんです。中華にはもちろん合いますが、ごま油が入っておらずオイルっぽさがあまりないためどんな料理にあわせても違和感がありません。

好みでオンも、調理自体に使うもアリ

まずはチャーハンで試してみました。私のチャーハンはバリエーションが多く、スパイスによって中華ではなくエスニックになったり和風になったりと色々なのですが、今回は牛ひき肉が冷凍庫にあったのでなんちゃってメキシカンで作ってみました。

ベースはいつも、たっぷりのオリーブオイルで塩気なしのふわふわ卵をごくゆるめに作っていったん取りだしておきます。同じフライパンにオールスパイス、クミン、おろしにんにく、少量のケチャップで味付けた牛ひき肉と刻みたまねぎを加えて炒め、火が通ったら温かなごはんを加えてさらに炒め、最後にふわふわ卵を汁ごと入れて軽く炒め合わせます。火を止めてからたっぷりの九条ねぎと「おいしい唐辛子」を入れ、全体をさっくりと混ぜて味をなじませたらできあがり。

わが家は辛いもの好きのオトナしかいないので全体の味付けに使ってみましたが、激辛もOKな私はトッピングとしてもON。家族にも好評で、カレー味以外で辛いチャーハンを作ったことがなかったため意外な美味しさにハマってしまいそうです。

料理家の藤原奈緒さんが運営される実店舗は東小金井駅近くにあるそう。他にもオリーブオイルを使った調味料があるようです。オンラインショップでは素敵なポストカードになったレシピも販売されているので、自作にチャレンジすることもできて良いアイデアだなと思いました。

■あたらしい日常料理ふじわらのおいしい唐辛子
https://fujiwara.shop/items/5ec0bbb172b911646df0affe