新玉ねぎとオリーブオイル
新玉ねぎは、黄玉ねぎや白玉ねぎを早取りしてすぐに出荷したもの。3~4月のタイミングで味わうことのできる食材です。
通常の玉ねぎは、日持ちを良くするために、収穫後に1ヶ月ほど乾燥させているので保存しやすく、年間を通して手に入りますが、新玉ねぎにはまた違った魅力があります。
水分が多いので、傷みやすいという点はありますが、みずみずしくて辛味が少なくやわらかい。生のままでも食べやすく、加熱をするととろっとした食感と甘みが楽しめます。オリーブオイルとの相性も、いろいろと楽しんでいただけると思います♪
<作り置きに便利なオイル漬け>
新玉ねぎは、水分が多く傷みやすいという点がネック。室内で常温に置いておくと、わりとすぐに芯の部分が茶色くなったり、外側がやわらかくなったりしてしまいます。冷蔵庫の野菜室で保存すればある程度日持ちしますが、庫内にかさばるのがちょっと不便に感じます。
そこで、新玉ねぎを薄切りにしてから「オイル漬け」にしておくと、かさも減って、すぐに食べられるので使い勝手が良いです。
オリーブオイルを使うと、油っぽさがなく軽やかです。玉ねぎに香りと風味が移りますし、玉ねぎのエキスと混じったオリーブオイルごと活用できます。
サラダに加えたり、ツナなどと一緒にバゲットにのせたり、オイルごと使って魚介(ボイルえびやタコ、帆立など)とレモン汁、塩などを加えてマリネのベースにしたり、と、幅広く使えますよ。
材料は極力シンプルなほうが、アレンジもしやすいので、気に入っている作り方をご紹介いたします。新玉ねぎは先に塩もみをして、余分な水分を抜くと、保存性が良くなりますし、新玉ねぎの甘みもアップします。冷蔵庫で保存し、1週間ほど日持ちします。
<材料>
●新玉ねぎ・・・・・・・中2個(400g)
●塩・・・・・・・・・・小さじ1/2
●オリーブオイル・・・・250mlほど
<作り方>
①新玉ねぎは薄切りにし、塩をまぶして20分ほどおく。
②新玉ねぎがしんなりしたら、クッキングペーパーで包んで水気をしぼり、容器に入れる。
③オリーブオイルをひたひたに注ぎ入れる。
もともと辛味の少ない新玉ねぎですが、それでも多少は辛味があります。それが、上記の作り方でオイル漬けにすると、塩もみで辛味が抜け、オイルのコクが加わってまろやかな味わいになります。お子さんや、玉ねぎの辛味に敏感な方にもとっても食べやすくなると思います♪
使うオリーブオイルは、マイルドなタイプがおすすめ。「オリーブオイル(ピュア)」でもOKです。
また、オイル漬けに使うオリーブオイルはなるべく新鮮なものを使っていただいた方が良いです。古いものだと、酸化が進んで油っぽかったり、酸化した臭いが出ていることがあるので、使う前に確認してみてください。
<オニオンフライにオリーブオイル>
カリッと揚がったオニオンフライ。おいしいですよね。
新玉ねぎで作ると、玉ねぎのジューシーさと甘みがたまりません。そして、オリーブオイルを使って揚げると、時間がたっても衣がカリッとしていてとても香ばしく、たくさん食べてももたれないので、食べ過ぎに注意!となる一品です。
フライパンで揚げることができますが、1cmくらいの深さの油があったほうが、おいしく上手に揚がります。その分量をすべてオリーブオイルでとなると、ちょっと贅沢。
米油か菜種油(キャノーラ油)とオリーブオイルを1:1くらいで合わせれば、風味などの効果も十分ありますよ。できればエクストラバージンオリーブオイルがおすすめですが、オリーブオイル(ピュア)でも、カラッとした仕上がりは期待できます。
市販の天ぷら粉を使うと、材料もシンプルで簡単です。
下記のレシピをご参考に、ぜひ作ってみてください。
<材料>
●新玉ねぎ・・・・・中1個(200g)
●天ぷら粉・・・・・大さじ2
(a) 天ぷら粉・・・・100g
(a) 顆粒コンソメ・・小さじ1
(a) 水・・・・・・・120ml
●オリーブオイル・・200ml ※米油、または菜種油(キャノーラ油)と1:1でもOK
●塩・・・・・・・・適量
<作り方>
①新玉ねぎは1cm幅の輪切りにしてばらばらにほぐし、天ぷら粉(大さじ2)を
まんべんなくまぶす。
②(a)を混ぜ合わせる。
③フライパンに油を入れて熱し、②の衣を少し入れてみて、じゅわっと音が出るように
なったら、①を②にくぐらせて入れる。弱めの中火にして3分ほど揚げ、取り出して
塩をふる。
※お好みでトマトケチャップをつけたり、粉チーズ・黒こしょうをかけるなどして
お召し上がりください。
新玉ねぎの甘みが凝縮して、風味が抜群。時間が経ってもカリカリ食感です。
先に天ぷら粉だけをまぶすのがポイント。それによって、玉ねぎの表面に膜ができて、水分が衣ににじみくくなり、また、衣がしっかりとつきます。
衣に顆粒コンソメを加えると、うま味がぐっと増して、そのままでもおいしくいただけます。
塩はお好みで。カレー粉などをふってもいいですね。
旬野菜を使ったおやつやおつまみ。ぜひこの季節にお試しください♪
オイル漬けやオニオンフライ以外でも、新玉ねぎをソテーする時にオリーブオイルを使うと、甘味が増しておいしいです。輪切りやくし形に切ったものを、シンプルにオリーブオイルでじっくりと焼いて、ハンバーグなどの肉料理の付け合わせにしても良いですね。
薄切りにしてオリーブオイルで色づくまで炒めたら、パン生地に加えてオニオンフォカッチャなどにするのも、風味が良くなり、すごくおいしいです。
旬素材の味わいを、オリーブオイルを使っていろいろと楽しんでみてください♪