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牛肉とオリーブオイル

今回は、牛肉とオリーブオイル、というテーマです。
牛肉といっても、部位や種類によって脂の入り方にかなり違いがありますが、特に、脂肪分の少ない赤身肉や、輸入牛肉をおいしく調理したい、という時、オリーブオイルが活躍します。
おすすめの調理法や、オリーブオイルの香りの効果で、よりおいしくいただけるポイントをご紹介したいと思います。

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<赤身牛肉のステーキを焼くとき>

シンプルに牛肉をいただくとすると、ステーキはもっともポピュラーな食べ方だと思いますが、シンプルなだけに、意外と焼き方が難しい、と感じます。
脂肪分の少ない赤身の牛肉は特に、火の通し方によっては、パサついてしまったり、硬くなってしまったり。
もし、そんなお悩みを持っていらっしゃったら、一度試してみていただきたい方法があります。
「オリーブオイルで揚げ焼き」という方法です。
揚げ焼き、というと、ちょっと驚かれるかもしれませんが、そこに、オリーブオイルならではのメリットがあります。
フライパンにたっぷりめのオリーブオイル(大さじ3程度)を熱して、下味をつけた牛肉を入れて焼くと、素早く表面がカリッとして香ばしくなります。オリーブオイルと接する面も多くなるので、牛肉にオリーブオイルの風味が加わって、お肉のうま味が引き出されます。
先に、にんにくの薄切りをカリッと焼いて取り出し、オイルに風味をつけておくのも良いですね。

オリーブオイルは、ほかの油に比べて熱に強いという特長がありますので、加熱による酸化臭が出にくいですし、お肉のたんぱく質を香ばしく仕上げてくれるので、外側はカリッと、中はしっとり、という焼き上がりになります。

お肉の厚みが1~2cm程度であれば、フライパンでオイルを熱してからお肉を入れて(ジューっと音がするくらい)、両面に良い焼き色がつくまで焼けばOKです。
それ以上の厚みがあるときは、少し低めの温度からお肉を入れて、両面を少しじっくりめに焼いてみてください。
どちらの場合も、「焼く前には室温にもどしておく」、「焼く直前に塩、こしょうなどの下味をする」というポイントは共通です。

このとき使うオリーブオイルは、加熱によって香りはほぼなくなってしまうので、手ごろな使いやすいもので十分です。

<牛肉のたたきやローストビーフに>

ステーキのときと同様に、焼くときにオリーブオイルを使っていただくのはもちろんですが、ブロック肉を使うたたきやローストビーフの場合は、切り分けた後、食べるときにもオリーブオイルは活躍します。

赤身肉のたたきやローストビーフは、表面以外はお肉の味そのものになりますので、オリーブオイルとバルサミコ酢などを、ソースがわりにかけていただく、というのは、まずはおすすめです。
この時のオリーブオイルは、青々しい香りのスパイシーなタイプがおすすめで、牛肉の力強い風味に負けず、おいしさを引き上げてくれる効果があります。
一緒に、パルミジャーノチーズなど、塩気や香りがしっかりとあるチーズを組み合わせるのも良いですね。

ソースとしてかける以外では、ルッコラやクレソン、イタリアンパセリ、チコリなどのハーブ類に、塩とオリーブオイルをからめてつけ合わせにして、お肉と一緒にいただく、というのもとても良いです。それをお肉と一緒にいただくと、香りよく、さっぱりとするので、たっぷり食べてももたれずに、すっきりとした満足感が残ります。

赤身の牛肉にはオリーブオイル、ぜひいろいろとおためしください!

 

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